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17.8%を巡ってバス家が全面対立です──ジーニー・バスが「その投票は無効」と弁護士書簡、125億ドルのレイカーズ売却に最後の火種

 

オフシーズンのNBAで最も緊迫した攻防が、コートではなく弁護士の書簡の上で起きています。ロサンゼルス・レイカーズに残されたバス家の持ち分17.8%を売却するという発表に対し、球団ガバナーを務めるジーニー・バスが真っ向から異議を唱えました。売却先は先週125億ドルで球団を取得したボブ・アイガーとジョシュ・クシュナーの陣営です。一族が「潔く身を引く」と表明した直後に、当の長女が「その投票は無効だ」と突きつけた構図は、正直なところ球団史上でも異例の展開だと感じます。

争点は金額ではなく「15%」という一本の線です

バス家は8月17日、残る少数持ち分をアイガーとクシュナーの陣営へ売却する方針を明らかにしました。これが成立すれば新オーナー陣営の保有比率はおよそ83%に達します。ところがジーニー側の代理人であるアダム・ストライサンドは、兄弟姉妹側の代理を務める3つの法律事務所へ書簡を送り、合意の撤回を求めました。書簡の全文はCNBCが公開しています。

書簡の核心は、一族の母であるジョアン・バスが設定した信託の条項です。ストライサンドの説明によれば、ジーニーがコントローリングオーナーの座を毎年維持するためには、一族の信託が最低15%の持ち分を保有し続ける必要があります。つまり17.8%を手放した瞬間、この条件は満たされなくなります。ストライサンドは「共同受託者、すなわちジーニー、ジェイニー、ジョーイ・バスの承認なしにいかなる売却も実行できない」と記しました。さらに、6人の兄弟姉妹全員が売却に賛成したという報道は事実に反すると主張し、ジョーイとジェシーが意図的に誤った情報を流したとまで踏み込んでいます。詳しい経緯はCNBCの記事でも確認できます。

2013年から続く内紛の、そのまま延長線上にあります

今回の対立を「突然の裏切り」と見るのは、おそらく正確ではありません。ジーニーは父ジェリー・バスが亡くなった2013年にガバナーの座を引き継いで以来、兄弟姉妹と衝突を重ねてきました。2017年にはバスケットボール部門の責任者だった兄のジムを解任しています。昨年11月にはフロントの組織再編に合わせて、末弟にあたるジョーイとジェシーが職を離れました。つまり13年かけて積み上がった不信が、球団の完全売却という最後の局面で噴き出したということです。

売却の流れそのものも異例の速さでした。バス家は2025年6月、報道ベースで100億ドルとされる金額でマーク・ウォルターに過半数株を譲渡しています。それからわずか1年余りで、ウォルターはアイガーとクシュナーの陣営へ125億ドルで転売しました。兄弟姉妹側が今回売却できると考えた根拠は、当時の契約に含まれていたタグアロング条項、つまり主要株主の売却に相乗りできる権利にあるとされています。金額だけを見れば一族にとって申し分のない出口ですが、ジーニーにとっては地位そのものを失う取引になります。

最終的な判断はNBA理事会に委ねられます

この売却はNBAのボード・オブ・ガバナーズの承認を経て初めて成立します。ここが今後の焦点です。リーグは球団経営に法的な紛争が持ち込まれることを何より嫌います。一族内で受託者の権限が争われている状態のまま承認へ進めば、後日その承認自体が訴訟の火種になりかねません。アイガーとクシュナーの陣営はウォルターが交わした「ジーニーをガバナーとして残す」という約束を引き継ぐ意向と報じられていますが、地位の根拠が信託の15%条項にあるのだとすれば、口約束と契約上の裏付けは別物です。

筆者の見立てでは、決着は法廷ではなく交渉のテーブルに落ち着く可能性が高いと考えます。一族が15%だけを残して残りを売る折衷案、あるいはガバナー職を契約書面で明確に保証する条項の追加です。いずれにせよ、2026-27シーズンの開幕までにレイカーズが誰の球団なのかがはっきりしない状態は、補強にも編成にも影響します。ルカ・ドンチッチを軸に再出発したチームにとって、フロントの不安定さは最も避けたい変数です。

開幕までに注目したいポイント

当面の焦点は3つあります。第一に、兄弟姉妹側が公式に反論するかどうか。第二に、NBA理事会が承認手続きをいつ議題に載せるか。第三に、ジーニーが実際に訴訟を起こすかどうかです。レイカーズは2026-27シーズンも西地区の中心にいるチームであり、球団運営を巡るこの一件はコート上の成績と無関係ではありません。続報が入り次第、当ブログでも追いかけていきます。

引用:https://sports.yahoo.com/nba/article/jeanie-buss-rips-siblings-attempt-to-sell-lakers-minority-stake-in-scathing-letter-from-lawyer-225906012.html

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