ペイジ・ベッカーズ

残り5試合で球団記録23勝、ベッカーズの22得点11アシストが埋めた最後の1枠とシード争いの号砲

 

2026年シーズンのプレーオフに進む8チームが、これでようやく出そろいました。最後まで空いていた1枠を自力で埋めたのはダラス・ウィングスです。現地時間8月25日、テキサス州アーリントンのカレッジパーク・センターでポートランド・ファイアを96対78で下し、2023年以来3年ぶりとなるポストシーズン進出を決めました。個人的に驚いたのは勝ち方のほうで、先発5人が全員二桁得点という、混戦を抜け出すチームらしい厚みのある勝利でした。

先発5人が二桁、最大26点差で押し切った96対78

試合を動かしたのはやはりベッカーズでした。22得点11アシストのダブルダブルを記録し、今季23試合目となる20得点超えをマークしています。日曜の32得点に続く高水準で、シーズン終盤に入っても数字が落ちていません。第4クォーター半ばには自らのスティールからアリーカ・オグンボワレへ展開し、84対60と点差を24まで広げる3ポイントを演出しました。

周囲の数字も見事でした。ジェシカ・シェパードが21得点9リバウンド6アシスト、オグンボワレが17得点、アワク・クイエルが12得点12リバウンド5ブロックのダブルダブル、アラナ・スミスが10得点。チームは3ポイントを11本沈め、うちベッカーズとオグンボワレが3本ずつを担いました。ポートランドは最大26点差をつけられ、試合を通じて一度もリードを奪えないまま終わっています。ファイア側ではブリジット・カールトンとカーリー・サミュエルソンが14得点ずつ、エミリー・エングスラーが12得点と自己最多タイの15リバウンドで意地を見せました。

2023年以来の秋、しかも5試合を残しての球団記録更新

この勝利でウィングスは23勝16敗となりました。AP通信は「レギュラーシーズン5試合を残して球団記録となる勝利数に到達した」と伝えています(CBS Texas)。残り5試合を残してすでに球団最多勝という事実は、今季のダラスが単なる「ベッカーズ頼み」のチームではなかったことを示しています。

思い出したいのは、このチームがつい2シーズン前まで再建の入り口に立っていたことです。前回のプレーオフ進出は2023年。そこから指名権とロスターを組み替え、ベッカーズを軸に、シェパードのような読みの利くビッグとクイエルのような伸びしろのある長身を同居させる形にたどり着きました。ホセ・フェルナンデスのもとでの1年は、勝ち星の数以上に「毎晩の得点源が固定されていない」という意味で価値があります。この夜の先発5人二桁得点は、その到達点をわかりやすく示した一枚です。

枠は埋まった、しかしシードはまだ何も決まっていない

プレーオフ進出8チームはミネソタ、ゴールデンステート、ラスベガス、そしてアトランタ、インディアナ、ニューヨーク、ワシントン、ダラスという顔ぶれになりました。ただし現時点でシードを確定させたチームは1つもありません。ここが今季終盤最大の見どころになります。

ダラスは現在8位に位置しており、この順位のままなら1回戦の相手は1位、すなわちミネソタ・リンクスとなる可能性が高い状況です。8位から見れば最も厳しい組み合わせですが、逆に言えば残り5試合で1つでも順位を上げられれば初戦の景色は大きく変わります。上位でも2位から6位までがわずかな差でひしめいており、最終盤の1勝が対戦相手を丸ごと入れ替える構図です。プレーオフの枠が埋まった瞬間から、本当の勝負であるシード争いの号砲が鳴ったと見るべきでしょう。

もう一点、個人的に注目しているのはベッカーズの負荷です。今季23試合目の20得点超えという数字は、それだけ長い時間コートに立ち続けてきた証でもあります。短期決戦で1位相手に押し切るには、周囲の得点力をどこまで維持できるかが鍵になります。

次戦の予定

ウィングスは日曜にコネチカット・サンをホームに迎えます。プレーオフ進出の可能性が消えたポートランド・ファイア(15勝23敗)は、金曜にアトランタへ乗り込みます。ダラスにとっては残り5試合すべてがシードを動かす試合であり、順位表を毎晩確認する価値のある1週間になりそうです。

引用:https://www.cbsnews.com/texas/news/dallas-wings-paige-bueckers-portland-fire-wnba-playoffs-august-2026/

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