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4連覇中の王者が認めた最難関、ローソンがベルリン初日に明かした世界の底上げという異変

 

ベルリンでの初練習を終えたアメリカ代表の指揮官カーラ・ローソンが、9月1日に少し意外な言葉を残しました。4大会連続で世界一に立ち、直近12大会のうち9度で頂点に立ってきた絶対王者のヘッドコーチが、今大会を「これまでで最も勝つのが難しいワールドカップになる」と表現したのです。開幕3日前の会見でこの言い回しが出てくるのは、単なる謙遜や社交辞令とは違う手触りがあります。デューク大の指揮官として世界の若い世代を毎年見続けている人物だからこそ、数字よりも先に肌感覚が出たのだと感じます。

ベルリン初日、指揮官が口にした「勝ちにくさ」の中身

ローソンが挙げた理由は、スター選手の質ではなく層の厚さでした。世界のレベルが急速に上がっていること、そして各国のロースターに高水準の選手が何人も並ぶようになったことを、繰り返し強調しています。「これまでで最も勝つのが難しいワールドカップになると思います」という一言は、そのうえで出てきたものでした。同時に「難しくあるべきです」とも語っており、警戒と高揚が同居している印象を受けます。

初日の練習は軽めの調整にとどめ、いくつかの戦術を落とし込む程度で終えたことも明かしました。今大会は9月4日から13日までベルリンで行われ、参加国は前回シドニー大会の12から16に拡大しています。アメリカはグループDで、初戦の中国戦を皮切りに、イタリア、チェコと3試合を戦います。5連覇を狙う立場でありながら、日程は短く、休養日は限られます。

2006年以来の無敗と、67対66という薄氷

アメリカはワールドカップと五輪を通じて、2006年ブラジル大会でロシアに敗れて以降、公式戦で一度も負けていません。20年近く続く記録です。ただ、中身を見ると盤石とは言い切れません。2024年のアントワープでの五輪予選ではベルギーにブザービーターで81対79、パリ五輪の決勝ではフランスに67対66と、いずれも1点差から2点差の勝負でした。ローソンが言う「世界の底上げ」は、すでにスコアの形で表れていたわけです。

今回の12人は五輪14個、ワールドカップ9個のタイトルを合計で持つ布陣ですが、開幕直前にエイジャ・ウィルソンとケルシー・プラムが欠場を決め、ソニア・シトロンとキキ・イリアフェンが加わりました。ローソンはウィルソンと直接話せていないこと、復帰時期の見通しも把握していないことを認めたうえで、いない選手を気にしている時間はないと言い切っています。この割り切りが、コート上の組み合わせづくりにどう出るかが見どころです。

クラークはFIBAでどう守られるのか、まだ誰も知りません

もう一つ興味深かったのが、ケイトリン・クラークについての言及です。ローソンは彼女の集中力を評価しつつ、WNBAで集めてきた極端な警戒がFIBAでも再現されるかどうかは「まだ調査段階」だと語りました。ペースを作る力、シュートレンジ、そして相手の守備を引き寄せる引力。それらが国際ルールのフィジカルなディフェンスの中でどう機能するかは、実際に4日の中国戦が始まるまで誰にも分かりません。

ここが今大会の隠れた焦点だと考えます。クラーク、ペイジ・ベッカーズ、エンジェル・リース、イリアフェン、シトロンの5人はワールドカップ初出場です。層が厚くなった世界を相手に、経験値の高いチェルシー・グレイやブリアナ・ステュワートと、初挑戦の若い世代をどう組み合わせるのか。ローソンの「最難関」発言は、ローテーションを固定せず試しながら勝ち上がるという予告にも読めます。5連覇の是非より、この試行錯誤そのものが見応えのある大会になりそうです。

観戦に向けて

大会は9月4日にベルリンで開幕し、13日に決勝を迎えます。アメリカはグループDで中国、イタリア、チェコと対戦し、日本代表はグループAでマリとの初戦から入ります。準々決勝は10日、準決勝は12日、3位決定戦と決勝は13日の予定です。日本時間では試合が深夜から早朝にかかる日もあるため、放送・配信のスケジュールを事前に確認しておくと安心です。

※FIBA女子バスケW杯2026

引用:https://www.usatoday.com/story/sports/wnba/2026/09/01/team-usa-at-fiba-world-cup-live-updates-kara-lawson/91560467007/

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