ロサンゼルス・クリッパーズの公式SNSが現地9月14日に投稿した一本の練習映像が、日本のバスケットボールファンの間で大きな反響を呼んでいます。映っていたのは、クリッパーズのウェアに身を包んでシュートを放つ八村塁と河村勇輝の姿でした。添えられていたのは「Rui and Yuki with the squad」という短い一文だけですが、日本の読者にとってはこれ以上ないほど雄弁な投稿だったと思います。
投稿が示したのは「同じロッカールームにいる」という事実
八村は今季からクリッパーズに加わり、河村はエグジビット10契約でチームに帯同しています。公式Xの投稿では、八村が青色のTシャツ、河村が紺色の上下という装いで、それぞれシューティングに取り組む様子が公開されました。ファンからは「本当に同じチームなんだなぁ」「二人でコートに立つ瞬間が見たい」といった声が並び、驚きというより事実を確かめるような反応が目立っています。
NBAで日本出身の2人が同じチームの練習に並ぶという状況は、日本のファンがこれまで経験したことのない景色です。ただ、ここで冷静に押さえておきたいのは、エグジビット10契約がまだ本契約ではないという点です。
エグジビット10とは何か、河村が越えるべき線
エグジビット10契約は、トレーニングキャンプに参加するための1年ミニマムの非保証契約です。開幕ロースターに残れなければ解除され、多くの場合はチーム傘下のGリーグへ進む流れになります。NBAの開幕ロースターは15人、これに加えてツーウェイ契約枠が3つ。河村がこの狭い枠に滑り込むには、キャンプとプレシーズンという限られた時間で数字を残すしかありません。
一方の八村は立場が異なります。ここ数年の実績を踏まえればローテーション入りは前提であり、問われるのは役割の大きさです。クリッパーズは今オフにロースターを大きく動かしており、フォワード陣の序列は流動的な状態にあります。八村にとっては、出場時間を削られる不安よりも、役割を広げる好機が先に来ている夏だと見ています。
二人が同じコートに立つ確率を、どう見るか
ここからは筆者の見立てです。八村と河村が公式戦で同時にコートに立つ場面は、シーズン序盤ではなく、勝敗が決した試合の第4クォーターに最初の可能性があると考えています。ポイントガードとフォワードという組み合わせは併用しやすく、点差が開いた時間帯であれば起用のハードルも下がるからです。
より現実的で、しかも価値が高いのはプレシーズンです。プレシーズンは主力の出場時間が抑えられ、キャンプ組に長い時間が与えられます。八村が前半、河村が後半という分断ではなく、両者が重なる数分が生まれれば、それが最初の共演になるでしょう。
ただ、期待を膨らませすぎないことも大切だと思います。河村にとっての最優先はロースター入りであり、八村にとっての最優先はチームの勝利です。日本のファンが見たい絵と、二人が追いかけている現実は、必ずしも同じ方向を向いているわけではありません。それでも、同じ練習コートに立つところまで来た事実は、日本のバスケットボールが積み上げてきた時間の長さを静かに物語っています。
メディアデーは9月28日、キャンプの舞台はハワイ
クリッパーズは現地9月28日にインテュイット・ドームでメディアデーを行い、翌29日から10月3日までハワイ大学マノア校でトレーニングキャンプを実施します。クリッパーズがハワイでキャンプを張るのは2017年以降で6度目です。
プレシーズン初戦は10月4日、ホノルルのスタン・シェリフ・センター内にあるバンコー・アリーナでゴールデンステート・ウォリアーズ戦。続いて10月10日にバンクーバーでトロント・ラプターズ戦、10月14日にインテュイット・ドームでデンバー・ナゲッツ戦が予定されています。二人が並ぶ姿を最初に確認できるのは、この3試合のいずれかになりそうです。日本時間の朝に行われる試合が多くなりますので、日程を早めに押さえておくことをおすすめします。
引用:https://news.yahoo.co.jp/articles/5b71d25c4639bf4e80b56d509fcf6aa6bb1b4430

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