ゴールデンステート・ヴァルキリーズが、主力3人を欠いたままシアトル・ストームを70-57で下しました。オールスターのギャビー・ウィリアムズ、シックスウーマン最有力候補のジャネル・サローン、フォワードのセシリア・ザンダラシーニがそろってFIBA女子バスケットボールワールドカップ後のコンディション調整のため欠場するなか、控え陣が躍動した一戦です。3人合わせて1試合平均66.9分に出場し、チーム総得点の43.5%を担ってきた主力の穴を、若手とベテランの混成部隊が埋めてみせました。主力3人が抜けたチームがここまで機能する姿には、正直なところ驚かされます。
直近の奮闘、数字が語る控え陣の存在感
この試合で目立ったのは、ルーキーのジュスト・ヨツィーテです。3本のスリーポイントを3本とも成功させ、11得点を記録しました。2試合連続でスリーを3本沈めるなど、シュートタッチの良さを見せています。スモールボール起用のセンター、ラティシア・アミヘレも11得点4リバウンド2ブロックと存在感を示しました。ケイラ・チャールズは16得点12リバウンドでダブルダブルを達成し、スティールも4つ記録しています。ケイトリン・チェンは直近3試合で平均14.0得点、フィールドゴール成功率50.0%と安定した働きを続けています。主力不在の穴を、複数の選手が分担して埋めた形です。試合後にはチャールズも、プレーオフ前に残る2試合を準備期間として捉えている旨を落ち着いた口調で語っており、浮足立たない雰囲気がチーム全体に浸透していることもうかがえます。
シーズンを通して貫いてきた「1番から12番」の深さ
ヴァルキリーズは今シーズン、特定のスター選手に依存しない選手層の厚さを自らのアイデンティティとして掲げてきました。現在の成績はリーグ屈指で、守備力の高さについても本ブログで既に取り上げてきた通りです。ナカセHCは今回の控え陣の活躍について「うまくいったんです——実戦の時間も映像も、フィジカルな試合の生きた経験も、今は十分に得られていますから」と語り、練習だけでは再現しづらい実戦の激しさを、控え陣が公式戦の中で吸収できたことを歓迎しました。主力がそろっていれば出番の少ない選手たちにとって、この中断明けの期間は貴重な成長の機会になったと言えそうです。前日のファイア戦勝利後にも、ナカセHCは取材陣に向けて、応援してくれる全ての人たちのために勝ちたいという趣旨のコメントを残しており、チーム内外の結束を大切にする姿勢もうかがえます。
プレーオフ開幕まで残り2試合、深まる選手層への期待
ヴァルキリーズはプレーオフ開幕(来週日曜日に第1戦)まで残り2試合となりました。カンファレンス2位シードを確定させるには、あと1勝が必要な状況です。ナカセHCはプレーオフでのローテーションについて明言を避けましたが、ヨツィーテやアミヘレらが見せた自信については高く評価しており、11人全員を戦力として使えるチーム状況を歓迎している様子がうかがえます。この「強制的な実戦テスト」は、シーズン終盤の消化試合をむしろ好機に変えた形とも言えそうです。プレーオフでは主力の疲労やコンディション不良が付きものですが、控え陣が臆せず出場できるという安心材料は、優勝を狙う上で小さくない財産になるはずです。ウィリアムズやサローンがコンディションを取り戻して合流した際に、誰を先発から外すのかという嬉しい悩みも、ナカセHCの手腕が試される部分になりそうです。
今後の試合と観戦情報
ヴァルキリーズの残り2試合はレギュラーシーズン終盤の消化試合となりますが、控え陣の起用法やローテーションの最終調整に注目です。プレーオフ第1戦は来週日曜日に控えており、この試合で見せた選手層の厚さが、そのままシリーズでの強みとして機能するかが注目されます。

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