エイジャ・ウィルソン

25対52のリバウンド差とロイドの負傷、王者エーシズに突きつけられた水曜の宿題

 

日曜に行われたWNBA準決勝の第1戦で、エーシズはヴァルキリーズに60対71で敗れました。スコアの差は11点ですが、本当に気になるのは試合の途中でジュエル・ロイドが左脚を痛めたまま戻ってこなかったことと、リバウンドで25対52という大差をつけられたことです。第1戦を落としただけならまだ取り返せますが、負け方と主力の状態が重なったことで、水曜の第2戦は王者にとってかなり重い一戦になりました。

ロイドの離脱と、数字に表れた消耗戦

ロイドは第3Qの序盤に左脚を痛め、そのままベンチに下がって試合に復帰しませんでした。ベッキー・ハモンHCは試合後の時点で容体について新しい情報を持っておらず、チームは検査を受けている段階と伝えられています。軽症か長引くのかは、現時点で誰にも分かりません。

試合そのものはロースコアの消耗戦でした。ヴァルキリーズのフィールドゴール成功率は37.7%で、前半は31.4%(35本中11本)にとどまりました。エーシズも33.9%と振るわず、両チームとも決して手応えのある攻撃ではありませんでした。それでも勝敗が分かれたのは、リバウンドです。ヴァルキリーズは52対25で上回り、攻撃リバウンド17本から20点のセカンドチャンスポイントを稼ぎました。ベンチ得点も27対7で、層の差がそのまま数字に出た形です。

ハモンHCは試合後に「We lost the game on the boards, no question about that」と話しています(出典は文末のリンク)。リバウンドで負けたと本人が認めた以上、問題は調子の波ではなく、運動量と体の当たりにあると考えるのが自然です。

36点から24点へ、エイジャを取り巻く環境の変化

エーシズは1週間前、フィーバーとの第3戦をエイジャの36点10リバウンドで制し、94対83で準決勝に進みました。今回のエイジャは24点でしたが、シュートは21本中8本の成功で、前半は11本中6本で15点を挙げた一方、後半は10本中2本の9点に落ち込みました。前半の勢いが後半に続かなかったのは、第3Qにロイドが抜けて攻撃の選択肢が減ったことと無関係ではなさそうです。

チェルシー・グレイが16点、ジャッキー・ヤングが11点を挙げましたが、エイジャ以外の得点源が細ったのは明らかです。さらにステファニー・タルボットも左脚の負傷で第1戦を欠場しており、ロイドまで欠けると、ローテーションの厚みが一気に薄くなります。エーシズが第2戦に向けて抱える課題は、戦術以前に「誰がコートに立てるのか」という点にあります。

一方のヴァルキリーズでは、ギャビー・ウィリアムズが25点11リバウンド5アシストの大活躍でした。前半だけで18点を挙げ、シュートも10本中6本を沈めています。第1ラウンドでウィングスを破った勢いのまま、準決勝でもチームを引っ張る存在になっています。得点が止まりがちな試合でも、リバウンドと守備の運動量で主導権を握る形は、エーシズにとって最も嫌な相手の姿でしょう。

第2戦の焦点は、ロイドの状態とボードの奪い合い

シリーズは5試合制で、先に3勝したチームがファイナルに進みます。ヴァルキリーズが1勝0敗とリードし、第2戦は水曜の夜、サンフランシスコのチェイスセンターで行われます。エーシズは第1戦から2日しか空かないため、ロイドの回復を待つ余裕はほとんどありません。

見るべきポイントは3つあります。ひとつはロイドが出場できるかどうか、もうひとつはリバウンドの差をどこまで縮められるか、最後はエイジャに頼りきりにならない形で得点を分散できるかです。第1戦のようにシュート確率が3割台のまま推移する試合であれば、リバウンドで25本の差がつくと逆転はほぼ不可能です。ハモンHCがどんなローテーションを組むのか、ベンチの層が薄い中でどこまで工夫できるのかに注目が集まります。

関連情報

第2戦はヴァルキリーズのホームでの試合で、会場はチェイスセンターです。ロイドの状態については、チームの公式発表やハモンHCの会見が出るまでは確定的なことは言えません。エーシズが1勝1敗に戻すのか、それともヴァルキリーズが2連勝で王手をかけるのか、水曜の夜は今シーズンを左右する一戦になりそうです。

引用:NBC Sports(AP配信)

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