アトランタ・ドリームは10月19日、サンフランシスコのチェイスセンターでゴールデンステート・ヴァルキリーズを79対65で破り、ファイナルを1勝1敗のタイに戻しました。球団史上初のファイナル勝利です。決めたのはエンジェル・リースで、30得点16リバウンドを記録しました。ESPNは「30-16」の夜を歴史的と位置づけています。
第1戦の沈黙から一変した後半
第1戦のリースは68対64の敗戦で14得点12リバウンドでした。14点は全て前半に挙げたもので、後半は3本のシュートを放って無得点に終わりました。本人は試合後、積極性が足りなかったと振り返り、次戦はもっと攻めると語っていました。
第2戦は前半だけで15得点を挙げました。後半に入ってもペースは落ちず、第4Qには3ポイントを沈めて点差を広げました。ブロック2本に加え、スティールから速攻につなげる場面もあり、得点とリバウンド以外でも試合に関わりました。Yahoo Sportsによると、ドリームは第3Qの終盤を15対2のランで締めくくりました。
周囲も得点を重ねました。アリーシャ・グレイが18得点、ジョーディン・カナダが13得点7リバウンド10アシストを記録しました。ヴァルキリーズはティファニー・ヘイズが14得点を挙げましたが、第1戦で26得点を挙げたギャビー・ウィリアムズは15本中3本成功の14得点にとどまりました。
数字の質も際立ちます。15得点ずつを前半と後半に分けた30得点は、第1戦で後半に消えたリースへの最も明確な回答です。リバウンド16本はヴァルキリーズのミスショットを拾う形でも積み上がり、攻守の切り替えでドリームに走るチャンスを与え続けました。カナダの10アシストとグレイの18得点が並んだことで、攻撃はリース1人に頼らない形になりました。
歴代3人目の30得点15リバウンド超え
High Post Hoopsによると、ファイナルで30得点15リバウンド以上を記録した選手はリースが3人目です。先に達成したのはブレアナ・スチュワートとジョンクエル・ジョーンズの2人です。いずれもリーグを代表する大黒柱で、リースはその名簿に並びました。移籍1年目で決勝の舞台に立った24歳が、リーグの頂点を争う試合で最上級の数字を残したことになります。ここまで評価は得点力だけに偏りがちでしたが、第2戦で内側の支配力も証明しました。
Yahoo Sportsによると、リースはドリームの選手として初めてファイナルで25得点10リバウンド以上を記録しました。また、ファイナルの最初の2試合で連続してダブルダブルを達成したのはWNBA史上初です。第1戦の12リバウンドに続く連続ダブルダブルで、24歳のリースは球団の歴史を動かしました。
第3戦は主役が決める分岐点
シリーズのホームコートアドバンテージはドリームに移りました。第3戦は10月21日、第4戦は10月24日ともにアトランタのステートファーム・アリーナで行われます。ドリームは準決勝でリバティをスイープしており、本拠地での2試合を取れば優勝に大きく近づきます。
ヴァルキリーズの強みは守備の組織力です。ウィリアムズが15本中3本の成功にとどまった夜でも65点を取りましたが、リースが内外で得点を重ねれば守備の的は絞れません。第1戦のリースは後半に3本のシュートで無得点でした。第2戦は前半15点に後半15点を足し、2つの半分で同じ強度を保ちました。第3戦でもこの攻撃性が続けば、ドリームが主導権を握ります。
High Post Hoopsは、ドリームが優勝すればリースがファイナルMVPの最有力だと位置づけています。30得点16リバウンドの夜が、リースを主役の座に押し上げました。

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