ヴァルキリーズのセンター、カイア・ストークスは、WNBAファイナル第2戦でリースが30得点を挙げた夜も、リースの正面に立ち続けました。ストークスが主に守った時間のリースは、2試合を通して9本中2本しか決めていません。それでもドリームの優位は揺らいでいません。数字が示すのは、ストークス個人の守備力と、チーム全体の穴が別の場所にあるという事実です。
ストークスが止めた相手と、止められなかった相手
High Post Hoopsによると、ストークスは背番号41をつけるヴァルキリーズのセンターで、エーシズとのシリーズではエイジャ・ウィルソンを抑えた守備の主役でした。プレーオフでのウィルソンは平均27.5得点とキャリアハイを記録していましたが、ヴァルキリーズ戦では平均23得点にとどまりました。
同媒体が引用したネキアス・ダンカンの集計では、ストークスが主なマッチアップ相手だったとき、シェパード、ウィルソン、リースの3人は48本中15本の成功です。ストークスはその間に12ブロックを積み上げました。出場時間もレギュラーシーズンの平均22.3分からプレーオフでは28.6分へ伸びています。
ところがリースは、ストークス以外の守り手に対して2試合で18本中13本を沈めました。第2戦の30得点は、ストークスを避けた場所で生まれた得点です。
2試合の合計で見ると、リースは27本中15本を決めた計算です。そのうちストークスが相手だった9本では2本、それ以外の18本では13本という内訳になります。成功率はストークスが相手のとき約22%、それ以外では約72%です。守り手が変わるだけで、同じ選手の効率がこれほど変わります。ストークスの守備は確かに機能していますが、ファイナルの得点源を丸ごと消す力はまだ発揮されていません。
古巣で3度の優勝を知るストークスの立ち位置
ストークスはラスベガスで4シーズンを過ごし、3度の優勝を経験した選手です。その彼女が、かつての同僚であるウィルソンを抑えたことで、ヴァルキリーズの守備の軸になりました。
ストークスは試合後の会見でリースについて、「She works really hard, which makes it difficult not to foul her」と語りました。リースは第2戦でゲーム最多の4本のオフェンスリバウンドを奪い、ファウルを5つ受けています。また「ミスマッチを突くのがうまいので、リースが乗ってきたら離れないようにしていました」とも述べています。第1戦のリースは9得点にとどまっており、ストークスの守備が効いた試合と、効かなかった試合の差がそのまま得点差になっています。
ヴァルキリーズが次に迫られる選択
リースを止める鍵はストークス1人にありません。ナタリー・ナカセHCは、ストークスがベンチに下がる時間帯や、ストークス以外の選手がリースにつく場面を設計し直す必要があります。ベッキー・ハモンドのアシスタントを務めた経歴を持つナカセにとって、ファイナルで最も大きな宿題です。
一方でドリームには、カール・スメスコの助言で外のシュートを取り戻したリースがいます。ストークスが守る時間は2試合で9本の試投に限られ、残りの18本は別の選手が守って13本決められています。この偏りを埋められない限り、ヴァルキリーズの守備はリースの得点を止められません。ファイナルの行方は、ストークスをリースにぶつける時間の長さではなく、それ以外の時間をどう守るかで決まります。

WNBA FAN BLOG運営者/バスケットボールジャーナリスト
WNBA・NBAをこよなく愛し、バスケットボール歴30年以上。特にWNBAの魅力を日本に広げるため、2025年5月に WNBA FAN BLOG をスタートしました。試合結果や選手情報だけでなく、独自の視点による戦術分析や選手インタビュー、海外ニュースの速報翻訳まで幅広くカバーしています。
現在、日本国内では数少ないWNBA専門メディアとして、最新ニュースをどこよりも速く正確にお届けすることをミッションにしています。
得意分野
試合分析・戦術解説
選手のデータ分析(EFF、PER など)
海外ニュース速報翻訳(英語 → 日本語)
サイト目標
日本最大の WNBA 情報ポータルサイト構築
日本のバスケットボールファンコミュニティ作り
関連 SNS アカウント
X(Twitter):@WNBAJAPAN
フォローしてWNBA の最新情報をキャッチしてください!





