なぜ330万人は第7戦に集まったのか、プレーオフ史上最多が示すWNBAの現在地

 

WNBAファイナル第7戦の視聴者数は330万人に達し、WNBAのプレーオフ史上で最も多く見られた試合になりました。Yahoo Sportsによると、USA Sports PRがNielsenのパネルとビッグデータ、Adobe Analyticsのデジタルデータを合わせて集計した数字です。ゴールデンステート・ヴァルキリーズがアトランタ・ドリームを下し、初優勝を決めた夜でした。ファイナル史上初の第7戦が、リーグの視聴記録を塗り替えました。

330万人という数字の中身

この試合は、同じ日のケーブル番組の中で最も多く見られた番組になりました。USA Sports PRによると、土曜のカレッジフットボール中継も含めた比較です。WNBA全体の歴代では4位にあたり、上に並ぶのは1997年の2試合と、8月23日のフィーバー対スカイだけです。

1997年6月21日のニューヨーク・リバティ対ロサンゼルス・スパークスは504万人、翌22日のシャーロット・スティング対フェニックス・マーキュリーは359万人でした。8月23日のフィーバー対スカイはNBCスポーツの発表で331万人です。第7戦の330万人は、この331万人にわずか1万人届きませんでした。レギュラーシーズンの看板カードとほぼ並ぶ数字を、ファイナルの最終戦が叩き出したことになります。

試合内容も数字に見合うものでした。ヴァルキリーズは前半を24対30で折り返しながら、ギャビー・ウィリアムズが30点を挙げて逆転しました。後半だけで挙げた28点はWNBAのポストシーズン記録で、ウィリアムズはファイナルMVPに選ばれました。エンジェル・リースはこのシリーズで4度のダブルダブルを記録しています。

2025年との差、シリーズ序盤との差

前年の優勝決定戦はラスベガス・エーシズがフェニックス・マーキュリーを97対86で下した試合で、今回の330万人はそれを128%上回りました。2倍を超える伸びです。最終戦の注目度が1年で2倍以上に跳ね上がったことは、ファイナルの顔ぶれが変わっても視聴者が離れなかったことを示しています。

当ブログで取り上げたとおり、今年のファイナルは第1戦が平均210万人、第2戦が133万人でした。第1戦と第2戦の平均はおよそ170万人ですから、第7戦はその約1.9倍に当たります。シリーズが長引き、勝者が決まる一戦に近づくほど視聴者が増える。勝負の行方が見たいという需要がはっきり出ました。

ヴァルキリーズとドリームは、どちらもリーグ優勝がまだありませんでした。ヴァルキリーズは参入2年目、ドリームは2013年以来のファイナルで、過去4度の出場はすべて敗退でした。初優勝が必ず生まれる最終戦という構図が、330万人を画面の前に集めました。

第6戦の昼間開催が突きつけた課題

第6戦はドリームが80対69で勝ってシリーズを延ばし、ケーブル中継のファイナルとしては歴代5位の視聴者数でした。ただし木曜の東部時間12時30分開始という異例の時間帯で、同じステート・ファーム・アリーナを使うNBAのホークスとの日程重複が理由でした。ドリームの球団オーナー陣は、この日程について「複数回にわたって」懸念を伝えていました。

第7戦が330万人を集めた事実は、ファイナルの試合に全米規模の需要があることの証明です。第6戦が木曜の昼に押し込まれた日程は、視聴機会を狭める判断でした。会場の確保とテレビ編成の両方を、ファイナルを最優先に組み直す必要があります。330万人は、WNBAがプレーオフ最大の商品価値を手にしたことを示す数字であり、来季以降のファイナル日程の組み方がその価値を守れるかどうかを決めます。

引用:https://sports.yahoo.com/sports-business/article/wnba-finals-game-7-becomes-ws-most-watched-playoff-game-with-valkyries-title-clinching-win-drawing-33-million-viewers-232350148.html

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