32得点を決めたのはウィルソンではありませんでした──エーシズがリーグ2番目にプレーオフ進出決定、8年連続の常連が狙う連覇

 

王者エーシズがプレーオフ進出を決めた夜、32得点でチームを引っ張ったのはエイジャ・ウィルソンではありませんでした。現地8月13日、ホームのミシュロブ・ウルトラ・アリーナで行われたミスティックス戦。ラスベガスは83対76で競り勝ち、リンクスに次いでリーグで2番目にポストシーズン進出を確定させました。数字だけ見れば派手さのない7点差ですが、この一勝には「8年連続」という重みが乗っています。

主役はウィルソンではなくヤングでした

この夜のスコアリーダーはジャッキー・ヤングでした。32得点は自己ベストにあとわずか3点と迫る数字で、フィールドゴール成功率は71.4パーセント。ESPNの記録によれば14本中10本を沈め、うち3ポイントは8本中5本、フリースローも8本中7本という高効率でした。今季初めて30得点を超えた試合が、そのままクリンチの夜になったわけです。アシストも5本を数え、得点源としてだけでなくゲームメイクでも貢献しています。

一方のウィルソンは15得点6リバウンド4アシスト2ブロック。今季平均で20点台後半を叩き出している看板選手としては控えめな数字ですが、リバウンドとブロックでインサイドを締め、勝ち切るための役割を淡々とこなしました。ベンチからはジュエル・ロイドが13得点を加えています。エースが目立たない夜に、二番手・三番手が合計45点を持ち寄って勝てる。これこそ優勝経験のあるチームの厚みだと感じます。

敗れたミスティックスも簡単には引き下がりませんでした。シャキーラ・オースティンが29得点8リバウンド、ソニア・シトロンが17得点8アシストと主力2人で46点。19勝14敗という成績が示す通り、今季のワシントンは明確に勝負の年に入っています。

「8年連続」がどれだけ異常な数字か

エーシズの24勝11敗は、27勝7敗で独走するリンクスに次ぐ位置。そして今回のクリンチで、球団としては8年連続のポストシーズン進出となりました。WNBAは12チーム時代が長く、そこにポートランドとトロントが加わった2026年でも、8つのプレーオフ枠を8年続けて確保し続けるのは容易ではありません。同じ期間に何度も再建をやり直したチームが何チームもあることを思えば、この継続性はタイトル獲得と同じくらい価値のある実績です。

しかも今季のラスベガスは、決して平坦な道を歩んできたわけではありません。8月8日にはシカゴ相手に残り1秒のブザービーターで沈められ、ドラフト外ルーキーに勝負を決められる悔しさも味わっています。それでも2日前の8月11日にはミスティックスを86対76で下し、ウィルソンとヤングの2人だけで51得点を挙げてミスティックスの連勝を止めました。同じ相手との連戦を連勝で締めたことになります。

残り9試合、連覇の条件は「消耗しないこと」

44試合制のレギュラーシーズンで、エーシズに残されているのは9試合です。プレーオフ進出が決まった以上、ここからの焦点はシード順と体調管理に移ります。上位シードを取れば第1ラウンドでホームコートを確保でき、移動負担も軽くなります。ただ、リンクスとの差を考えると1位シードは現実的に厳しく、2位から4位のあたりでどこに落ち着くかという勝負になりそうです。

個人的に注目したいのは、ヤングがこの得点力をポストシーズンまで維持できるかという点です。ウィルソンが相手のダブルチームを引きつける前提のチーム構造では、外側の誰かが確実に決め切れるかどうかが短期決戦の生命線になります。今回のような71パーセント台の試合が続くとは限りませんが、「ウィルソンが15点でも勝てた」という事実は、連覇を狙うチームにとって何よりの安心材料でしょう。

今後の観戦情報

エーシズの試合日程は球団公式サイト(aces.wnba.com/schedule)で確認できます。日本からはWNBAリーグパスでの視聴が中心になりますが、シード争いが本格化するこの時期は上位対決が組まれやすく、見応えのあるカードが増えていきます。プレーオフ第1シードをかけたリンクスとの直接対決が残っているかどうかも、ぜひチェックしてみてください。

引用:https://aces.wnba.com/news/game-recap-aces-clinch-playoff-berth-in-83-76-win-over-washington

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