現地時間2026年9月23日、アメリカの大手スポーツメディアThe Athleticが独自選出の2026年WNBAシーズン表彰を発表しました。コーチ・オブ・ザ・イヤーにはミネソタ・リンクスのシェリル・リーブ、最優秀成長選手(Most Improved Player)にはワシントン・ミスティックスのシャキーラ・オースティンが選ばれています。主力を大きく欠いたはずのリンクスが結局リーグ最高勝率でシーズンを終えたと知り、あらためてリーブの手腕の異常さに驚かされました。
直近の成績とスタッツで見る2026年
リンクスは今シーズン、主力5人がロースターを離れる中でのスタートとなり、さらにMVP候補のナフィーサ・コリアーもシーズンのおよそ3分の2を欠場しました。コリアーは2025年9月のプレーオフ準決勝でフェニックス・マーキュリーと対戦した際に両足首の靭帯を断裂する重傷を負い、オフに両足首の手術を受けています。復帰は2026年7月22日のシアトル・ストーム戦で、出場時間わずか22分ながら24得点10リバウンドを記録し、これはWNBA史上最速の24点・10リバウンド達成として話題になりました。それでもリンクスは31勝10敗でレギュラーシーズンを終え、2026年プレーオフの第1シードを確保しています。The Athleticの評価では「ルーキーのポイントガードとともにチームをリーグ首位へ導いた、選手のスキルを最大化する手腕はキャリアでも屈指の傑作」と称されました。投票ではゴールデンステート・ヴァルキリーズのナタリー・ナカセが8票、ワシントンのシドニー・ジョンソンが7票でリーブを追っています。
一方のオースティンは5シーズン目にして、得点・リバウンド・アシスト・ブロックすべてでキャリアハイを記録する活躍を見せました。36分あたりの得点・リバウンド・アシストがいずれも増加した一方でファウルとターンオーバーは減少し、2ポイント・3ポイント・フリースローのすべてでシュート成功率が向上しています。ミスティックスの守備効率はリーグ2位を記録しており、オースティンのディフェンスリバウンドとインサイド守備がその土台を支えました。投票では、キャリアハイの14.3得点・11.1リバウンド・5.1アシストを記録したダラス・ウイングスのジェシカ・シェパードが8票、トロントのマリナ・マブレイが7票を集めています。
過去との比較で分かる2人の重みと苦労
リーブはすでに公式のWNBAコーチ・オブ・ザ・イヤーを歴代最多となる4度受賞しており(直近は2024年)、通算勝利数でもWNBA史上最多を誇る指揮官です。安定した強豪を作ってきた実績はよく知られていますが、今回は主力の大量離脱とコリアーの長期欠場という、これまでとは違う種類の苦境をくぐり抜けての評価という点に意味があります。
オースティンにとっての2026年は、まさに苦労の先にたどり着いたシーズンでした。2022年にワシントンから全体3位で指名されたオースティンは、2023年オフに左股関節唇の手術を受け、2024年には同じ箇所の再負傷と左足首の捻挫が重なり、出場はわずか12試合にとどまりました。2025年に38試合へ出場数を戻し、そして迎えた2026年、ようやく1シーズンを通して健康を保ちながらキャリアハイを塗り替えるに至っています。
今後の展望とプレーオフへの独自考察
2026年のプレーオフは9月27日に開幕し、リンクスは第1シードで、ミスティックスは25勝16敗の第8シードで初戦に臨みます。今回の表彰の意味を個人的に読み解くなら、リンクスにとっての鍵はコリアーの出場時間管理です。復帰から数か月とはいえ実戦で積み上げたゲーム数はシーズン全体からすると限られており、プレーオフの連戦でコンディションと連係をどこまで保てるかが、リーブの評価に見合う結果を出せるかどうかを左右しそうです。ミスティックスにとっては、インサイドを安定して守り切れる大黒柱をようやく丸1シーズン確保できたことが、第8シードながら侮れない存在として名前が挙がる理由になっていると感じます。オースティンが初めて迎える本格的なプレーオフの舞台で、レギュラーシーズンの成長を維持できるかが今後の最大の見どころです。
関連情報
2026年のWNBAプレーオフは9月27日開幕予定です。第1シードのリンクスと、第8シードで初戦に臨むミスティックスの両チームが、それぞれどんな組み合わせで初戦を迎えるのか、今後の続報にも注目です。
引用:https://sports.yahoo.com/articles/athletic-names-wnba-coach-most-104605538.html

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