エンジェル・リース

DPOYのリースがなぜ覆面をつけたのか、開幕戦に滲む執念の裏側

 

アトランタ・ドリームのエンジェル・リースが、プレーオフ開幕を目前にした練習で、顔を覆う透明の保護マスクを着けた姿を公開しました。レギュラーシーズン最終戦で顔面に肘を受けた影響が完全には消えていないことを示す一枚ですが、それでもコートに立ち続けるという強い意志の表明にも見えます。AP通信の年間最優秀守備選手賞を受け取った直後というタイミングも重なり、リースの姿は静かな迫力を放っています。

リースが負傷したのは、レギュラーシーズン最終戦のニューヨーク・リバティ戦でした。試合中に相手選手の肘が顔面に入り、そのまま後半の出場を回避することになりました。カール・スメスコヘッドコーチはその後にプレー再開の許可を出していますが、ドリームは慎重を期し、プレーオフ開幕戦となるワシントン・ミスティクス戦でリースに保護マスクを着用させる方針を固めました。今季のリースはリバウンド王としてリーグを3年連続で支配し、シーズン総リバウンド数、オフェンシブリバウンド数、ダブルダブル数でWNBA新記録を樹立しました。スティール数でもリーグ3位につけ、シーズン終盤の3週連続でイースタン・カンファレンスの週間MVPに選ばれるなど、攻守両面で存在感を放ち続けました。この勢いのままAP通信の年間最優秀守備選手賞まで受け取り、これまでこの賞に近い評価を集めてきたエイジャに代わって守備の頂点に立つ形になったことで、リースの2026年シーズンはリーグ屈指の充実したものになったと言えます。

リースはこれまでもリバウンドで際立つ選手として知られてきましたが、守備の指標で年間表彰を受けるまでの評価を得たのは今回が初めてです。ドリームに加入して臨んだ今季、リバウンドとダブルダブルの2部門で自己ベストを大きく更新し、単なる得点力だけでなく守備範囲の広さとリバウンド争いでの強さが数字として裏付けられました。顔への負傷というアクシデントに見舞われながらも出場を続ける姿勢は、シーズンを通じて示してきたタフネスの延長線上にあるものです。マスク姿での復帰は一見すると小さなニュースに映るかもしれませんが、年間表彰という実績と負傷を乗り越える覚悟が重なった、今季のリースを象徴する一場面だと感じます。かつて顔面の負傷から保護マスクで戦列に復帰した選手たちが、その後もプレーの強度を落とさなかった例は少なくなく、リースにも同様の粘り強さが期待されています。

ドリームとミスティクスのプレーオフ第1ラウンドは3戦2勝制で行われ、ホームコートアドバンテージは第4シードのドリームが握ります。レギュラーシーズンの直接対決では3戦中2勝を挙げたミスティクスが優位に立っており、この一戦はリースのリバウンド支配力がどこまで機能するかが最大の鍵になりそうです。マスク着用によって視界や接触プレーへの積極性が多少制限される可能性はあるものの、年間最優秀守備選手として認められたリバウンド網を維持できれば、ミスティクスの強力なインサイド陣によるセカンドチャンス機会を大きく減らせるはずです。個人的には、初戦立ち上がりの数分間でリースがどれだけ強度を出せるかが、シリーズ全体の空気を決めると見ています。もしマスクの装着感に苦しむ場面が序盤に出れば、ミスティクスにとっては攻め込む好機になり、逆に早い時間帯でリバウンドを支配できれば、ドリームがシリーズの主導権を握る展開も十分に考えられます。

ドリームとミスティクスの第1ラウンドは日本時間の深夜から早朝にかけて中継される見込みで、WNBA公式配信サービスやスポーツ専門チャンネルでの視聴が可能です。リースのマスク姿がコート上でどのような存在感を放つのか、プレーオフ開幕戦の行方とともに注目が集まります。

引用:https://sports.yahoo.com/articles/angel-reese-adds-protective-mask-221808352.html

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