約2分の不在に、ブルース・パールが投げかけた『国旗への敬意』という火種

 

WNBAファイナルで、国歌斉唱の間に両チームがコートを離れた問題に、元オーバーン大男子バスケットボール部ヘッドコーチのブルース・パールが反応しました。パールはXに「私たちはキャンプの子どもたちに、夏のバスケットボールキャンプを始める前に国旗へ敬意を示す方法を教えています」と投稿し、選手は国に感謝し、その気持ちを示すべきだと訴えました。軍関係者を招いて選手に国旗の意味を語ってもらっていることにも触れています。

両チームが空けたコートと、リーグの沈黙

アトランタ・ドリームとゴールデンステイト・ヴァルキリーズは、ファイナル第1戦で国歌の前にコートを離れ、国歌が終わった数秒後に戻ってきました。OutKickのダン・ザクシェスキーによると、両チームがコートの外にいたのは、国歌が流れた約2分間だけです。ザクシェスキーはXで、この退場を皮肉を込めて「試合前のルーティンの一部」と呼びました。

第2戦でも、両チームの選手はコートにいませんでした。第2戦はドリームが79対65で勝ち、シリーズは1勝1敗のタイになりました。アンジェル・リースが30得点16リバウンドを記録した試合の裏で、国歌をめぐる光景は2試合続けて同じ形で繰り返されたことになります。リースは34分間の出場でフィールドゴール16本中10本、フリースロー11本中9本を決め、3アシスト2ブロックも加えました。ドリームは準決勝でリバティをスイープし、2013年以来となるファイナルに進んだチームです。コート上の熱量と、コート外の議論が同時に進む異例のシリーズになっています。

OutKickはWNBAに、国歌の間チームがコートにいることを義務づけるルールがあるのかを問い合わせましたが、リーグはすぐには回答しませんでした。両チームも取材依頼に応じず、試合後の会見でコーチ陣に投げかけられた質問にも答えは返りませんでした。

ルールブックに書かれた一行

WNBAのルールブックには、基本原則のセクションHとして、選手・コーチ・トレーナーは「品位ある姿勢で立ち、整列する」ものと定められています。この条文は、国歌の間コート上にいることを明示したものではなく、位置づけは解釈の余地を残した一文です。パールの投稿が広がった背景には、この曖昧さがあります。

ファイナル第1戦と第2戦はいずれも、リーグの看板を最も多くの視聴者が見つめる舞台でした。国歌の時間に空になったコートは、注目度が高い分だけ、どんな意図であっても強い印象を残します。両チームが理由を語らない限り、外部の声が空白を埋める構図は変わりません。パールのような男子大学バスケットボールの著名な指導者が発言すれば、議論はファイナルの枠を越えて広がります。実際にパールの投稿は、国歌の約2分間という短い時間を、リーグ全体の姿勢を問う話題へ押し上げました。

第3戦で問われるリーグの対応

シリーズは水曜日にアトランタのステート・ファーム・アリーナへ移り、第3戦が行われます。WNBAは第3戦と第4戦を、より多くのファンを迎えるため同アリーナに移しました。ホームの大観衆が見守る中で、国歌の時間にコートがどうなるかが、最初の注目点になります。

リーグが両チームに対応を指示するのか、現状を黙認するのか。いずれを選んでも、ルールブックの一行の解釈を示す回答になります。ファイナルの主役は第2戦で存在感を示したリースとドリーム、そして反撃を狙うヴァルキリーズであるべきですが、国歌をめぐる議論が続く限り、リーグの沈黙は最大の論点であり続けます。第3戦のコートに両チームが立つのか、その答えが議論の行方を決めます。コートに戻る場合も、戻らない場合も、リーグは公式の説明を求められます。

引用:https://sports.yahoo.com/articles/grateful-bruce-pearl-wants-wnba-134842380.html

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