2018年にスカイが全体4位で指名したゲイビー・ウィリアムズと、2024年に全体7位で指名したエンジェル・リース。シカゴを離れた2人が、2026年のWNBAファイナルでドリームとヴァルキリーズに分かれて向かい合っています。ESPNは10月23日、2人がそれぞれ新天地で居場所を見つけた経緯を特集しました。ウィリアムズは「Exactly where I need to be(私がいるべき場所そのもの)」と語りました。
リースがシカゴで過ごした2年間とドリームでの変化
リースはルーキーイヤーにオールスターとオールルーキーチームに選ばれ、リバウンド王にも輝きました。連続ダブルダブルのWNBA記録である15試合も達成しています。一方で手首の負傷により最後の6試合を欠場し、チームはプレーオフを逃しました。テレサ・ウェザースプーンHCは1年で解任されました。
2年目もオールスターに選ばれ、再びリバウンド王を獲得しました。しかし2025年9月にシカゴ・トリビューンの取材でチームへの不満を語り、9月7日のエーシズ戦では「チームにとって有害な発言」を理由に前半の出場停止処分を受けました。背中の負傷でシーズン終盤を欠場し、これがスカイでの最後のプレーになりました。シカゴでの2シーズンの通算成績は23勝61敗です。
リースは2025年12月に契約が残っているとしてスカイに残る意向を示しましたが、2026年のドラフトの約1週間前にドリームへトレードされました。見返りはドラフト1巡目指名権2つです。ドリームのダン・パドーバーGMは、24歳の時点で獲得できたことを大きな成果と位置づけています。
移籍後の2026年シーズン、リースは平均16.4得点、12.1リバウンド、2.8アシスト、1.8スティールを記録しました。3年連続のオールスター選出、3年連続のリバウンド王に加えて最優秀守備選手賞も受賞しています。平均ダブルダブルを達成したのはリーグでわずか2人です。ドリームは2013年以来のファイナル進出を果たし、第3戦でもリースがダブルダブルを記録して2勝1敗とリードしました。
シカゴを去ったウィリアムズの遠回り
ウィリアムズは2018年のドラフト4位でスカイに入り、シカゴで3シーズンを過ごして2度のオールスターに選ばれました。母親がフランス人で二重国籍を持ち、祖母とはフランス語で育っています。2021年には東京五輪でフランス代表としてプレーすることを優先し、スカイのトレーニングキャンプを欠席しました。スカイは彼女をシーズン出場停止にし、ウィリアムズはトレードを要求しました。
2021年5月にスパークスへ移りましたが、スパークスでは1試合もプレーしていません。2022年2月にストームへトレードされ、ストームでは3度オールディフェンシブチームに選ばれました。ヴァルキリーズでの2年目となる2026年は平均14.4得点、3.3リバウンド、2.2アシスト、1.6スティールを記録し、最優秀守備選手賞では次点でした。2025年には初めてオールスターに選ばれています。
ヴァルキリーズのナタリー・ナカセHCは「Her killer mode goes up a level every game(彼女のキラーモードは試合ごとに一段階上がっている)」と語りました。ヴァルキリーズは拡張チームとして初めてプレーオフに進み、翌年にファイナルへ到達しています。ウィリアムズは「I wouldn’t change anything about where I’m at in my career right now(今のキャリアについて変えたいことは何もありません)」と述べました。
2人の移籍が示す、環境が選手を変える現実
リースはシカゴの2年間で23勝61敗に沈み、ウィリアムズは出場停止とトレード要求という形でスカイを後にしました。2人に共通するのは、ドラフト上位で指名された才能がありながら、最初のチームでは結果に結びつかなかったことです。
移籍後の数字は明らかに違います。リースは3年連続のリバウンド王と最優秀守備選手賞を手にし、ドリームを13年ぶりのファイナルへ導きました。ウィリアムズはヴァルキリーズで平均14.4得点を記録し、最優秀守備選手賞の次点に入りました。ドリームはデウアナ・ボナーをウェイブ後に獲得して戦力を厚くし、スメスコHCはリースの3ポイント向上にも練習で踏み込んでいます。選手の伸びを決めるのは才能だけでなく、起用法とチームの設計です。
ファイナルで向き合う2人は、どちらが勝ってもシカゴを離れた決断が正しかったことを証明します。スカイが手放した2人の価値を、2026年のファイナルが示しています。
引用:https://www.espn.com/wnba/story/_/id/50252031/angel-reese-gabby-williams-chicago-finals

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