ケイトリン・クラーク

不振もバッシングも一夜で吹き飛ばす45得点、ケイトリン・クラークがWNBA史上初の「40得点10アシスト」で歴史を塗り替えた夜(110-107)

 

腰の違和感で出場が「プロバブル(出場可能性あり)」とされ、直近3試合は平均11.3得点と精彩を欠いていたケイトリン・クラークが、現地7月17日のシアトル・ストーム戦で一気に流れを変えました。キャリアハイとなる45得点に10アシストを添え、WNBA史上初となる「1試合40得点・10アシスト」を達成。インディアナ・フィーバーは110-107で薄氷の勝利を収めました。数週間にわたって騒動と不調の渦中にいた本人にとって、これ以上ない形の反撃だったのではないでしょうか。

リーグ最下位相手にまさかの大接戦、第4クォーターだけで16得点の独り舞台

この試合のフィーバーは第2クォーターに最大17点のリードを奪いながら、前半終了間際の失速と第3クォーターの守備崩壊で逆転を許し、第4クォーター中盤には86-94と8点のビハインドを背負う苦しい展開でした。相手は6勝21敗とリーグ最下位に沈むストームです。本来なら快勝すべき相手に土俵際まで追い込まれた中、チームを救ったのがクラークでした。

102-102の同点で残り1分11秒、約32フィート(およそ9.7メートル)のステップバック3ポイントを沈めて勝ち越しに成功。この一撃で自身のキャリアハイを更新すると、最後はフリースローで突き放しました。第4クォーターだけで16得点を荒稼ぎし、最終スタッツはフィールドゴール18本中11本成功、3ポイント10本中6本成功の45得点に、10アシスト、4スティール。Yahoo Sportsのライブ速報でも刻一刻と数字が積み上がる様子が話題となっていました。

「74試合で200本」──カティ・スミスの記録を7試合更新した歴代最速ペース

歴史的だったのは45得点だけではありません。第2クォーターにこの日2本目の3ポイントを決めた時点で、クラークは通算200本目の3ポイント成功に到達。デビューからわずか74試合での達成は、カティ・スミスが持っていた従来記録の81試合を7試合も更新するWNBA史上最速記録です。この記録の詳細はこちらでも報じられています。

これまでのキャリアハイは2024年9月のダラス・ウィングス戦で記録した35得点でしたから、実に10点の大幅更新となります。しかも今回の45得点は、6月24日のアリッサ・トーマスによるハードファウル騒動、NBAコミッショナーのアダム・シルバーによる介入報道、米下院議員11名による書簡騒動と、コート外の話題ばかりが先行した数週間の直後に生まれました。腰の負傷で2試合を欠場し、復帰後3試合はフィールドゴール成功率35.1%、3ポイント成功率15.8%と本来の姿からほど遠く、前戦のヴァルキリーズ戦では13得点に終わって判定への不満を口にしたばかり。そのどん底からわずか3日での歴史的爆発です。

ミニッツ制限下での45得点が意味するもの──MVP論争は再び動き出すのか

注目すべきは、この日のクラークにも出場時間の制限がかけられていた点です。制限付きの出場でシーズン最多得点どころかリーグ史に残る数字を叩き出したわけで、1分あたりの生産性は異常とも言えるレベルでした。ここまでMVP論争はエイジャ・ウィルソンが一歩リードという見方が主流でしたが、6月の月間最優秀選手に続いてこの歴史的な一夜が加わったことで、議論が再燃するのは間違いないでしょう。

一方で、チームとしては手放しでは喜べません。エースのアリヤ・ボストンを右下腿の負傷で欠いていたとはいえ、最下位ストームに107失点は明らかに守り過ぎです。シーズン後半戦でプレーオフの上位シードを狙うなら、クラークの復調と同時に守備の立て直しが急務と言えます。

今後の試合情報

フィーバーは現地7月18日、ホームで13勝11敗のニューヨーク・リバティと対戦します。ステファニー・ホワイトHCは連戦2日目についてもクラークが出場する見込みだと明言しており、腰の状態と出場時間の管理が引き続き焦点となりそうです。来週にはオールスターも控えており、完全復活したクラークがどんなパフォーマンスを見せるのか、目が離せません。

引用:https://sports.yahoo.com/wnba/article/caitlin-clark-sets-career-high-with-45-points-as-fever-eke-out-win-over-wnba-worst-storm-014352760.html

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