現地7月19日、ダラス・ウィングスがロサンゼルス・スパークスを90-82で下し、ダラスに移転してから初となる6連勝を飾りました。ところが、歓喜の余韻に浸る間もなく、エースのベッカーズが第4クォーターの接触プレーでコートを去るアクシデントが発生します。25得点の快演がかすんでしまうほど、チームとファンに緊張が走った夜になりました。
残り3分半の悪夢──絶好調の25得点から一転、両者そのままロッカールームへ
この日のベッカーズは序盤から絶好調でした。フィールドゴール18本中10本を沈めて25得点、さらに5アシスト4リバウンドと攻撃を牽引し、ウィングスは4点リードで最終盤を迎えます。アクシデントが起きたのは第4クォーター残り約3分30秒のことでした。コートを駆け下りていたスパークスのンネカ・オグミケがバランスを崩して転倒し、守備に構えていたベッカーズの脚元へ倒れ込む形で激突。ベッカーズは床に頭を打ち付けたように見え、しばらくコートに倒れたままでした。最終的には自力で立ち上がり、オグミケと抱き合ってからロッカールームへ下がり、そのまま試合に戻ることはありませんでした。この日チーム最多の17得点を挙げていたオグミケも同様に退場しています。残された時間はアリケ・オグンボワレが20得点の働きで試合を締め、ウィングスがなんとか逃げ切った形です。当該シーンの映像はespnWの公式Xで確認できます。
昨季10勝34敗からの大変貌──「MVP級」の2年目を襲った冷や汗
今季のベッカーズは平均20.7得点、6.3アシスト、4.2リバウンドと、新人王に輝いた昨季からさらに数字を伸ばし、MVP候補に名前が挙がるシーズンを送っています。チームも昨季のわずか10勝34敗から一転、現在17勝8敗でリーグ4位と大躍進を遂げました。この変貌の原動力がベッカーズであることは誰の目にも明らかで、だからこそ今回のアクシデントに肝を冷やしたファンは多かったはずです。さらに気がかりなのは、彼女がコネチカット大学時代に前十字靭帯断裂という大きな負傷を経験している点です。脚が絡む接触にはどうしても神経質にならざるを得ませんし、今回は頭部を打った可能性もあるため、脳震盪プロトコルを含めた慎重な評価が求められる場面と言えます。
ジョークが飛び出す余裕は好材料──それでも今夜のリバティ戦出場は微妙
試合後、ホセ・フェルナンデスHCから負傷に関する具体的な発表はありませんでしたが、ベッカーズが「機嫌の良い様子だった」ことを明かしています。The IXのドレイク・キーラーが伝えたところによると、フェルナンデスHCは「ベッカーズは、アジー(・ファッド)がンネカを転ばせたせいで自分のチャージングが取れなかったと怒っていますよ」と冗談交じりに語ったそうです。転倒のきっかけがチームメイトのファッドにあったことを、本人がすでにネタにできている──これは深刻な負傷を免れた可能性を示す何よりの好材料でしょう。ただし頭部への影響は外から見えにくく、連戦2日目という日程を考えれば、ウィングスが大事を取ってベッカーズを温存する判断を下しても不思議ではありません。個人的には、オールスターも近いこの時期に無理をさせる理由はないと考えます。
今後の試合情報
ウィングスの次戦は現地7月20日、ニューヨーク・リバティとの一戦です。この試合は7月17日にチャーター機の機材トラブルで延期となったカードの振替試合で、連勝を7に伸ばせるか、そしてベッカーズがコートに立てるかに注目が集まります。試合前に発表される出場可否のステータスに注目しましょう。続報が入り次第、当ブログでもお伝えします。

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