カリー

「勝ちたい、そしてウォリアーズで終わりたい」──GMが明かした38歳カリーの本心と、8月29日に解禁される2年1億3670万ドル

 

ウォリアーズのゼネラルマネージャー、マイク・ダンリービーが現地8月11日、カリーの将来について踏み込んだ発言を残しました。タイミングが絶妙です。カリーが次の延長契約を結べるようになるのは8月29日、つまりこの発言のわずか3週間後にあたります。プレーオフを逃した直後のオフシーズンにこの言葉が出てきたことには、球団側の意思表示という以上の意味があるように思えます。

6260万ドルの最終年と、8月29日に開く扉

まず数字を整理します。カリーは38歳になり、ウォリアーズでの18年目のシーズンを迎えようとしています。現在の契約は1年6260万ドルの延長契約で、今季がその最終年です。そして8月29日から、最大2年1億3670万ドル規模の新たな延長契約を結べる資格を得ます。

昨季の成績は平均26.6得点4.7アシスト3.6リバウンド。38歳を目前にした選手の数字としては驚異的ですが、シーズンを通して故障に悩まされ続けた1年でもありました。チームとしてはプレーオフ進出を逃し、プレーイントーナメントでサンズに敗れて夏を迎えています。得点力は健在なのに勝てないという、王朝を築いたチームがいずれ通る道に、ついにウォリアーズも入ったことになります。

そうした状況でダンリービーが語ったのが、「カリーについて確信していることが2つある。勝ちたいということと、ウォリアーズで自分のキャリアを終えたいということだ」という言葉でした。サンフランシスコ・スタンダードの取材に答えたもので、カリーが長年公言してきた「1チーム一筋」の姿勢が、この夏も変わっていないと明言した形です。

4度の優勝と73勝を積み上げた男が、初めて迎える岐路

カリーの実績は改めて並べるまでもありません。4度の優勝、2度のシーズンMVP、ファイナルMVP、通算3ポイント成功数の歴代1位。得点、アシスト、3ポイント成功数のいずれも球団記録を保持し、2015-16シーズンにはNBA記録となる73勝の中心にいました。

ただ、これまでのカリーの契約更新には常に「優勝を狙えるロスター」という前提がありました。今回はその前提が揺らいでいます。今夏のウォリアーズはクリスタプス・ポルジンギスとデアンソニー・メルトンを獲得し、ドラフト全体11位でヤクセル・レンデボーグを指名しましたが、最大の勝負であったレブロン争奪戦では76ersに敗れました。米国メディアの一部では、この静かなオフシーズンがカリーのキャリアを平凡な形で終わらせてしまうのではないかという厳しい論調も出ています。

「シーズン中でも動ける」という言葉の裏側

ここからは独自の見立てです。ダンリービーの発言でむしろ注目すべきは、契約への自信よりも補強姿勢に触れた部分だと考えています。彼は自らのフロントを「極めて積極的」と表現し、シーズン途中でもロスターを改善できると確信していると語りました。これは、開幕時点の戦力が完成形ではないと球団自身が認めたに等しい言葉です。

つまりウォリアーズの本当の勝負どころは、8月29日の延長交渉解禁ではなく、来年2月のトレード期限にあるということになります。延長契約は結ぶ前提で、その先に「カリーが納得できる戦力を年内に揃えられるか」という宿題が残っている。逆に言えば、ここで動けなければ、2年の延長は40歳シーズンまでを引き受ける約束であるにもかかわらず、勝てないチームで消化される時間になりかねません。

もう一つ、6260万ドルという金額そのものがトレードの自由度を奪っている現実も見過ごせません。1人に巨額を投じたチームが機動的に動くのは、現行のルール下では簡単ではないからです。ダンリービーの自信が言葉だけで終わるかどうかは、そのあたりの帳尻をどうつけるかにかかっています。

次に注目すべき日付と、クリスマスの一戦

当面の注目は8月29日です。この日を境に、カリーとウォリアーズが実際に延長で合意するのか、それとも今季の成り行きを見てから判断するのかがはっきりしてきます。シーズンは10月20日に開幕し、ウォリアーズはクリスマスにホームでナゲッツを迎えます。米東部時間22時30分開始で、日本時間では12月26日の昼12時30分ごろ。38歳のカリーがどんな景色の中に立っているのか、その答え合わせにちょうどいい一戦になりそうです。

引用:https://athlonsports.com/nba/golden-state-warriors/warriors-gm-makes-steph-curry-announcement-after-17-nba-seasons

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