アンソニー・エドワーズ

「ミネソタは僕の家だ」──ガーネットの21番が2027年2月28日に天井へ、よりによって相手はセルティックスです

 

ミネソタ・ティンバーウルブズが、ケビン・ガーネットの背番号21を永久欠番にする日付を正式に発表しました。セレモニーが行われるのは2027年2月28日、本拠地ターゲット・センターでの試合後です。そして対戦相手はボストン・セルティックス。この組み合わせを見た瞬間に、球団側が相当に練り込んで日付を選んだのだろうと感じました。ミネソタで14年を過ごした男が、キャリアの最後に頂点へ辿り着いた場所のユニフォームを目の前にして、天井へ上がる21番を見上げる。演出としてこれ以上のものは、そうそう思いつきません。

2027年2月28日、ターゲット・センターで起きること

発表によれば、セレモニーは2月28日のセルティックス戦の後に実施されます。この試合はNBCの日曜夜の全国中継枠で放送される予定です。ガーネットは球団史上2人目の永久欠番選手となります。1人目は2000年に事故で亡くなったマリク・シーリーの背番号2で、つまりミネソタは創設から現在まで、存命の選手の番号を一度も天井に上げてこなかったことになります。31年目にして初めて、その扉が開くわけです。

ガーネットがミネソタに残した数字は、そのまま球団の歴史そのものです。970試合出場、3万6189分、1万9201得点、1万718リバウンド、4216アシスト、1590ブロック、1315スティール、フィールドゴール成功7647本、フリースロー成功3743本、ダブルダブル607回、トリプルダブル16回。加えてチームの513勝もガーネット在籍中に積み上げられたものです。列挙したこれらすべてが球団歴代1位という事実が、この21番の重さを何より雄弁に語っています。

1995年5位指名から始まった、球団の運命が変わった日

ガーネットは1995年のドラフトで全体5位指名を受けてミネソタ入りしました。高校から直接NBAに進んだ選手としては1975年以来という、当時としては極めて異例の選択でした。その決断がどれほど正しかったかは、その後の10年で証明されます。

キャリアのハイライトは2003-04シーズンです。この年ガーネットはNBA最優秀選手に選ばれ、球団に初の地区優勝と初のカンファレンス決勝進出をもたらしました。ミネソタの歴史でMVPを獲得した選手は、いまもガーネットただ一人です。通算ではオールNBAチーム9回、オールディフェンシブチーム12回、オールスター15回。2003年のオールスターゲームでは37得点9リバウンド3アシスト5スティールという数字を残してMVPに輝いています。

そして2007年にセルティックスへ移籍し、翌年に悲願の優勝を掴みました。ボストンではすでに背番号5が永久欠番になっています。両球団で番号が天井に上がる選手は決して多くありません。だからこそ2月28日の相手がセルティックスであるという事実が効いてくるのだと思います。ガーネットは2015年に一度ミネソタへ戻り、2016年に現役を退きました。そして2025年12月、チームアンバサダーという肩書きで再び球団に合流しています。

「終わりではなく、新しい始まり」という言葉の中身

ガーネットは球団を通じて「ミネソタは僕の家だ。それは一度も変わっていない」とコメントしています。同時に、この永久欠番を終わりではなく新しい章の出発点として捉えている、とも語りました。実際に彼は自身のブランドであるKG Certifiedを通じた制作物やコレクティブル、アートやカルチャーの領域での取り組みを、単発のイベントではなく通年で街に根づかせたいという趣旨の言葉を残しています。

ここが今回の発表で最も興味深い部分です。球団はセレモニーを一夜のイベントとして扱わず、シーズン全体を貫くキャンペーンに仕立てました。この設計は、フランチャイズの歴史そのものを収益と集客の資産として運用しようとする、現代的な発想の表れだと私は見ています。マーク・ロアとアレックス・ロドリゲスの共同会長体制が過去への敬意と前進を両立させようとしている点も、ガーネット自身が名指しで謝意を示しています。アンソニー・エドワーズを中心とする現在のチームに、球団史上最高の選手の物語をどう接続するか。永久欠番の日付発表は、その長い作業の入口に過ぎません。

シーズンを通して用意される5つのKGテーマナイト

  • ドラフトナイト(12月16日/対ロサンゼルス・レイカーズ):1995年の5位指名を振り返る夜
  • オールスターMVPナイト(1月29日/対シャーロット・ホーネッツ):2003年の37得点を祝う夜
  • ジャージー・リタイアメントナイト(2月28日/対ボストン・セルティックス):21番が天井へ上がる本番
  • NBA MVPナイト(3月14日/対ワシントン・ウィザーズ):2003-04シーズンを称える夜
  • 西カンファレンス決勝ナイト(3月28日/対オクラホマシティ・サンダー):スコアラーズテーブルの名場面を再現する夜

各テーマナイトでは記念フィギュアの配布が予定され、永久欠番当日には限定Tシャツも用意されるとのことです。日程はいずれも現地時間で、詳細は今後追加発表される見込みです。ミネソタへ足を運ぶ予定のある方は、この5日程を手帳に書き込んでおいて損はないはずです。

引用:https://www.nba.com/news/timberwolves-to-retire-kevin-garnett-jersey-feb-28

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