オリビア・マイルズ

37試合ではなく36試合でした──マイルズがクラークの到達記録を1試合上回り、残り6試合で769得点の新人記録にも手が届きます

 

またひとつ、ルーキーが記録の持ち主を書き換えました。リンクスのオリビア・マイルズが8月21日のミスティックス戦で24得点7アシストを挙げ、キャリア通算700得点200アシストに到達しています。要した試合数は36試合。2年前にケイトリン・クラークが37試合でつくったリーグ最速記録を、ちょうど1試合だけ上回りました。1試合差と聞くと地味に響くかもしれません。ただ、今季のマイルズがこの手の「最速記録」を塗り替えるのは初めてではなく、しかも更新幅は回を重ねるごとに広がっています。そこを追いかけると、このルーキーの異常なペースが見えてきます。

36試合で通算720得点、平均20.0得点でチーム内トップです

リンクスは8月21日、ミスティックスを94対84で下しました。この試合でマイルズが記録したのが24得点7アシストで、通算成績は720得点222アシストまで伸びています。36試合を終えた時点の平均は20.0得点4.6リバウンド6.2アシスト1.3スティール、出場時間は31.0分です。

注目したいのは、ドラフト全体2位のルーキーが、得点とアシストの両方でチーム内トップに立ったままシーズン終盤を迎えている点です。リンクスは30勝7敗で西カンファレンスの首位。開幕からナフィーサ・コリアーを長期離脱で欠きながら勝ち星を積み上げられた理由のひとつが、この23歳の存在だったことは間違いありません。ちなみにコリアーの復帰戦となったシアトル戦でも、マイルズは13得点6アシスト3リバウンド2スティールと役割を落とさずに仕事をしています。

22試合、26試合、36試合。更新のたびに前提が壊れていきます

今回の700得点200アシストは、突然出てきた記録ではありません。マイルズは今季すでに、400得点100アシスト100リバウンドへの到達をリーグ最速の22試合で達成し、500得点150アシストにも26試合で到達しています。後者はペイジ・ベッカーズの28試合、クラークの29試合を同時に更新した数字でした。

比較対象になっているクラークの2024年は、平均19.2得点5.7リバウンド8.4アシスト1.3スティールで新人王。新人シーズンの通算得点769はいまも新人記録として残り、通算アシスト337はシーズン最多アシスト記録でもありました。つまりマイルズは、「近年でもっとも生産性の高かった新人シーズン」を基準にして、その基準を1つずつ削っている状態です。3か月連続で新人月間MVPに選ばれてきた流れも、この積み重ねの延長線上にあります。

769得点まで残り49点。ただし337アシストの壁は動きません

残り6試合。マイルズの720得点から新人記録の769得点までは49点差です。平均20.0得点のペースなら計算上は3試合かからず追い越せますし、シーズン終了までに800得点へ乗せる可能性も十分にあります。得点面での新人記録更新は、もはや「いつ届くか」の話に近づいてきました。

一方で、動きそうにない記録もあります。アシストです。マイルズの222に対してクラークの新人記録は337。残り6試合で115本を積むには1試合あたり19本が必要で、これは現実的な数字ではありません。ここに両者の違いがはっきり出ています。クラークの337という数字は、当時のフィーバーが彼女にボールを持たせ続け、配球のすべてを託した構造の産物でもありました。対してリンクスにはコリアーが戻り、マイルズには自分で決め切る役割が増えています。同じ「新人記録」でも中身がまったく違う、というのが個人的な見立てです。

得点で塗り替えられ、アシストでは守り切る。クラークの新人シーズンが、2年経ってなお比較の物差しとして機能していること自体が、あの1年の異常さを裏づけているようにも思えます。

今後の観戦情報

リンクスの次戦は8月24日のゴールデンステート戦です。その後、リーグは8月31日から9月16日までFIBA女子ワールドカップのための中断期間に入り、レギュラーシーズンは9月24日まで続きます。マイルズが769得点を超える瞬間は、中断前の数試合か、あるいは9月の再開後か。どちらにしても、残り数試合は数字を追いながら見る価値のある時間になりそうです。

引用:https://athlonsports.com/wnba/indiana-fever/indiana-fever-caitlin-clark-loses-wnba-record-olivia-miles

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