ティファニー・ヘイズ

引退を表明したヘイズは、なぜ古巣とのファイナルで執念を燃やすのか

 

ヴァルキリーズのティファニー・ヘイズは、2023年12月に一度引退を発表した選手です。そのヘイズが今、10年間在籍した古巣アトランタ・ドリームとのWNBAファイナルでチーム最年長の選手として戦っています。ヴァルキリーズはゲーム1を68-64で制しましたが、シリーズは1勝2敗でゲーム4を迎えます。

プレーオフで積み上げた数字

Winsidrによると、ヘイズは今季のプレーオフでベンチから平均12.3点、3.1リバウンド、2.4アシスト、スティールとブロックの合計1.3を記録しています。15点以上を3度マークしました。

ひときわ目を引くのは、準決勝のエーシズ戦ゲーム2です。ヴァルキリーズが83-81で勝ったこの試合で、ヘイズは17分間の出場でチーム最多の21点を奪いました。出場時間が限られる中で最も点を取る働きは、第1シードではなく第2シードで勝ち上がったヴァルキリーズにとって、層の厚さを示す象徴でした。

引退から復帰、そして古巣との対決へ

ヘイズは2023年12月、WNBAで11シーズンを過ごしたあとに引退を発表しました。Counted Me Outというポッドキャストでは「I’m older now」と語り、一つのことに集中して「see how that goes」と述べました。引退を決めた2023年のシーズンも、コネチカット・サンの先発として平均12.1点、3.0リバウンド、2.6アシストを残し、チームを準決勝まで導いていました。

引退発表から約5カ月後、エーシズがヘイズと契約します。2024年はベンチから平均9.5点、2.8リバウンド、2.1アシストを記録し、シックスマン賞を受賞しました。エーシズはその年のファイナルでニューヨーク・リバティに敗れています。

2025年のエクスパンションドラフトでエーシズはヘイズを保護しましたが、ヘイズはフリーエージェントとしてゴールデンステイトを選びました。ここで再会したのが、2024年にエーシズのアシスタントコーチを務めていたナタリー・ナカセHCです。ナカセはヘイズについて「versatility, intensity, and ability to score will be invaluable as we build our team’s identity」と評しました。

ファイナルの相手であるドリームは、ヘイズが最初の10年を過ごした球団です。2013年にドリームはミネソタ・リンクスに0勝3敗で敗れ、ヘイズはゲーム3で20点を挙げました。13年前は敗れる側で立ったファイナルの舞台に、今回は対戦相手として戻ってきたことになります。

ゲーム4で問われるベテランの重み

ヴァルキリーズの正ポイントガード、ヴェロニカ・バートンは、ヘイズ、カイア・ストークス、ケイラ・ソーントンのベテラン3人が大一番での落ち着きをもたらすと語りました。ストークスとソーントンはWNBAチャンピオンの経験者です。バートンは「In this series especially, we’ll continue to lean on them and learn from them」と述べ、このシリーズで彼女たちに頼り続ける考えを明かしています。

ナカセはゲーム1のあと、試合映像の確認に今夜はもう少し熱を込めると明かし、その理由を「I wanna win this for Tip」と語りました。指揮官が勝利をヘイズに捧げたいと公言した事実は、ヘイズがチームの中で占める位置の大きさを物語っています。

1勝2敗の崖っぷちで求められるのは、派手な得点だけではありません。引退を一度経験し、復帰して賞を獲り、新球団で再び頂点に挑むヘイズの歩みは、ヴァルキリーズが失いかけている落ち着きそのものです。ゲーム4でヘイズが投入されるタイミングと、そこで見せる冷静さが、シリーズを長引かせる最大の分かれ目になります。

引用:https://winsidr.com/2026/10/run-it-back-tip-hayes-journey-from-retirement-to-the-finals/

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