アトランタ ドリーム カール・スメスコ WNBAファンブログ

9.1分の新人と55得点の夜、スメスコがオコットを封印した代償

 

WNBAファイナルで2勝3敗と追い込まれたアトランタ・ドリームのカール・スメスコHCに、ローテーションの選択が問われています。ハイポスト・フープスのエレイン・ブラムは、身長198センチ(6フィート6インチ)の新人マディナ・オコットを使わなかった判断が、第4戦と第5戦の攻撃の行き詰まりにつながったと指摘しました。ドリームは第5戦でヴァルキリーズに55-64で敗れ、1敗でシーズンが終わる状況です。

7人ローテーションとオコットの出場時間

ドリームはプレーオフに入ると7人のローテーションを固定しました。先発はジョーディン・カナダ、アリーシャ・グレイ、ライン・ハワード、ナズ・ヒルモン、エンジェル・リースで、ベンチからはデワナ・ボナーとイゾベル・ボーラスが出ます。ブラムは、このメンバーを守備の柔軟性が高い一方でサイズに欠ける布陣と位置づけています。リースがベンチに下がると、ボナーとヒルモンが4番と5番を担う時間帯が生まれるためです。

オコットはレギュラーシーズンに平均9.1分出場しました。大学でプレーしたのは2シーズンだけの新人です。プレーオフでは、ワシントン・ミスティクスとの1回戦第1戦で7分、第2戦で4分出場し、それ以降は1試合2分を超えたことがありません。意味のある時間帯に出たのは、9月にコネチカット・サンを103-59で下した試合が最後でした。

第5戦では第2クォーターにコートへ入りましたが、カイア・ストークスに向かってドライブした際にトラベリングを取られ、すぐにベンチへ戻されました。その1プレーが、今シリーズで彼女に与えられた数少ない機会の象徴になっています。

第4戦と第5戦、止まった攻撃の数字

ドリームの攻撃は直近2試合で急激に落ち込みました。第4戦は62点、第5戦は55点で、第5戦の55点とフィールドゴール成功率29パーセントは、どちらも今季最低です。ターンオーバーは17本を数え、ヴァルキリーズはそこから21点を奪いました。リースも2試合でフィールドゴール20本中4本の成功にとどまり、第5戦は7得点、15リバウンドでした。

同じ7人ローテーションが機能した試合もあります。第2戦は79-65、第3戦は97-71でドリームが大勝しました。ローテーションそのものが誤りだったわけではありません。ただ、ヴァルキリーズの守備が強度を上げた第4戦以降は、同じ形を続けても得点が伸びなくなりました。ストークスはファイナルで通算17ブロックを積み上げ、全試合で3ブロック以上を記録しています。ゴール下に壁がある以上、リースとサイズのある選手を並べる形は、ヴァルキリーズにとって守りにくい組み合わせです。

リースとオコットが同時にコートに立てば、ヴァルキリーズはストークスをリースから外すか、カイラ・ソーントンやセシリア・ザンダラスキ、カイラ・チャールズといったサイズで劣る選手をマッチアップさせるかの選択を迫られます。ブラムが描いたのはこの構図でした。

第6戦、スメスコに残された選択肢

第6戦は10月29日(木)の東部時間12時30分から、アトランタのステートファーム・アリーナで行われます。ヴァルキリーズが勝てば球団初優勝が決まり、ドリームが勝てば第7戦がベイエリアで開催されます。

ドリームの経験値は決して低くありません。カナダ、ボナー、ストークス、ティファニー・ヘイズ、ソーントンはファイナルを経験済みです。一方でリース、ハワード、ガブリー・ウィリアムズは初のファイナルを戦っており、勝負どころの選択はスメスコ自身の手に委ねられています。

私は、第6戦でオコットを短時間でも使うべきだと考えます。今シリーズのドリームは、守備に偏った7人だけで勝負し続けた結果、攻撃の選択肢をヴァルキリーズに読み切られました。9.1分の新人を投入するリスクより、55点で終わる攻撃を繰り返すリスクの方がはるかに大きいからです。オコットが使われるかどうかが、ドリームのシーズンの最後を左右します。

引用:https://highposthoops.com/karl-smesko-paying-wnba-finals-price-for-his-earlier-madina-okot

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