エンジェル・リース

リースの焦りとドリームのペース、第6戦を前に本人が差し出した処方箋

 

エンジェル・リースは、ドリームが崩れた原因をペースに求めました。WNBAファイナルで2勝1敗のリードから2連敗を喫し、3勝2敗で王手をかけられたチームの中心が、第6戦を前に自分のプレーの急ぎすぎを認めた形です。ClutchPointsによると、リースはペースこそが鍵だと語りました。

2試合で2本ずつの成功にとどまったシュート

ESPNによると、リースは第2戦と第3戦の2試合で平均25.5点、14リバウンドを記録し、ドリームを2勝1敗のリードに導きました。ところが第4戦は8点、9リバウンド、6ターンオーバーで、シュートは12本中2本の成功にとどまりました。第5戦も7点、15リバウンド、5アシスト、シュートは8本中2本でした。

平均25.5点から、2試合連続で1桁得点への急降下です。しかも第5戦のリバウンド15本が示すとおり、コートに立ち続けて体を張る働きは落ちていません。落ちたのは得点の効率です。2試合合計でシュート20本のうち成功は4本、成功率は20パーセントでした。

リース本人が挙げた「攻撃ファウル」との因果

リースはClutchPointsの取材に、自分の攻撃ファウルの原因を次のように語りました。ダブルチームが来る前に素早く仕掛けようとして、それが攻撃ファウルにつながるというのです。(ClutchPoints)

さらにリースは、チーム全体でボールをより速く前に送ることも必要だと述べました。自分一人の問題ではなく、集団でペースを整える課題だという認識です。勝負の局面で感情の揺れを抑えることにも、リースは触れています。

ドリーム全体のデータも、この認識と重なります。ESPNによると、ドリームは第4戦と第5戦の平均で17.5ターンオーバーを重ね、そこからバルキリーズに平均18.5点を許しました。バルキリーズは第2戦と第3戦の敗戦で平均18ターンオーバーを喫して23失点につながりましたが、第4戦と第5戦の勝利では平均9ターンオーバーで、失点は7点に抑えています。

数字が示すペースの主導権

2勝1敗のリードから2連敗へ転じた流れを分けたのは、ターンオーバーの収支です。第2戦と第3戦はバルキリーズのミスが23点を生み、ドリームが主導権を握りました。第4戦と第5戦はその構図が裏返り、ドリームのミスが18.5点を生んでいます。ペースの主導権が移ったことが、シリーズの流れそのものを変えました。リースの個人成績の急落とチームのターンオーバー増は、同じ原因から生まれた2つの結果です。

バルキリーズのナタリー・ナカセHCはローテーションを7人前後に絞り、カイア・ストークス、ベロニカ・バートン、ギャビー・ウィリアムズを1試合あたり30分近く使っています。守備の圧力を落とさない戦い方で、リースが素早く仕掛けたくなる状況を作っています。ドリーム側もアリーシャ・グレイが手の負傷を抱え、プレーオフの平均は13.9点でシュート成功率は34.4パーセントです。レギュラーシーズンの19.0点、46.2パーセントから大きく下がりました。デワナ・ボナーはファイナル5試合すべてで1桁得点です。(ESPN)

リースが得点を取り戻す条件は、ダブルチームが来てから慌てずにボールを動かすことに尽きます。周囲のスコアラーが沈むドリームでは、リースが急がず味方に預ける1本のパスが、そのまま攻撃のリズムを決めます。ペースを自分たちの側に引き戻せるかどうかが、このシリーズの行方を決めます。

引用:https://clutchpoints.com/wnba/atlanta-dream/dream-news-angel-reese-atlanta-pace-change-wnba-finals

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