ナカセHC

『ナットに雇わされた』——リバースが明かしたナカセの原点、クリッパーズ時代の裏側

 

ゴールデンステイト・バルキリーズをWNBA初優勝に導いたナタリー・ナカセHCに、かつての上司から祝福の言葉が届きました。2018年にクリッパーズでナカセを雇ったドック・リバースが、NBC Sportsの番組での投稿に反応し、「ナットは私に自分を雇わせた」と語りました。この発言はClutchPointsが11月2日に掲載した記事に収められています。

リバースが語った3つの言葉

ClutchPointsによると、リバースはナカセの優勝を「ecstatic(大喜び)」と受け止めました。リバースは現在NBC Sportsに所属しています。リバースは「ナットは私に自分を雇わせた。リバウンドを拾う人が必要なら、ナットがやった。ナットは何でもやり、その人柄は周囲に伝染する」と述べました。

さらにリバースは「NBAで最初に雇われた2人の女性コーチが、いずれもWNBAで優勝した。素晴らしいことだ」と語りました。そして「あの夜、彼女のチームを見ていて本当に胸がいっぱいになった」と明かしました。

クリッパーズから王者の指揮官へ

ナカセは2018年にリバースの下でクリッパーズのアシスタントコーチに就任し、2022年までチームに在籍しました。その後ラスベガス・エーシズと契約し、バルキリーズのHCへ進みました。ClutchPointsによると46歳で身長は157センチです。

2026年9月のFIBA女子ワールドカップではチームUSAのアシスタントとして金メダルを獲得しました。そしてWNBAファイナルでは、第7戦でアトランタ・ドリームを下してチェイス・センターで優勝を決めました。創設2年目のバルキリーズにとって初の王座です。ファイナルMVPにはウィリアムズが選ばれました。

ナカセの下では、ガビー・ウィリアムズ、ベロニカ・バートン、カイア・ストークス、ティファニー・ヘイズといった選手が役割を与えられ、優勝メンバーの中心になりました。当ブログでも既報のとおり、ナカセは初日にボールの扱い方を厳しく定めて守備からチームを作りました。

「雇わされた」という一言が示すもの

リバースの発言を時系列で並べると、ナカセの歩みが見えてきます。2018年にクリッパーズで最初の職を得て、2022年にエーシズへ移り、2026年にバルキリーズで頂点に立ちました。アシスタントから優勝HCまで、キャリアの節目ごとに所属先が変わっても、評価の中身は一貫して「何でもやる人」でした。

リバースの言葉で重いのは、ナカセ自身が機会を取りにいったことを上司が認めている点です。リバウンドの手伝いのような雑務まで引き受ける姿勢は、コートの外の仕事も勝利の一部だという考え方に直結します。ナカセがバルキリーズで貫いた、役割を細かく割り振るチーム作りの原型は、クリッパーズ時代のこの働き方にあります。

リバースの発言は、アシスタントコーチから王者の指揮官へと続くナカセの道が、NBAとWNBAの垣根を越えた人材の流れの象徴になったことも示しています。ナカセの優勝は、2018年の1回の採用判断が8年後に実を結んだ結果です。今回のバルキリーズの優勝は、選手の力だけでなく、役割を厭わない指導者の姿勢が土台にあったことを証明しました。リバースの祝福はその事実を最も近い位置から裏づけています。

引用:https://clutchpoints.com/wnba/golden-state-valkyries/valkyries-news-doc-rivers-clippers-natalie-nakase-wnba-championship

返信を残す

メールアドレスが公開されることはありません。 ※ が付いている欄は必須項目です