クーパーフラッグ

ダラスの実権を握ったデュモン家の約69%、キューバンに残る27%の重み

 

ダラス・マーベリックスの支配権が、デュモン家に移りました。ESPNによると、シバン・デュモンとパトリック・デュモンは2026年10月にミリアム・アデルソンの持ち株を買い取り、デュモン家はおよそ69%を保有する支配オーナーになりました。

アデルソン家からデュモン家へ、持ち株の動き

アデルソンと娘、娘婿は、2023年12月にマーク・キューバンから過半数の株式を買い取りました。ESPNによると、アデルソンはその後、球団運営にほとんど関わってきませんでした。パトリック・デュモンは家族が経営権を握って以来、球団のガバナー(オーナー代表)を務めており、ラスベガス・サンズの最高経営責任者でもあります。

キューバンは27%の株式を持ち続けています。キューバンは売却を後悔していること、バスケットボール運営や事業の意思決定から外されていると感じていることを語ってきました。2023年の売却条件では、デュモンはキューバンからさらに20%を、当初の35億ドルの評価額で買い増せます。デュモンはこの買い増しが「時間をかけて」行われると述べています。20%の買い増しが実現すれば、デュモン家の保有比率は約89%に達し、キューバンの持ち分は7%まで下がります。

ドンチッチ放出後のフロント再建

デュモンは2025年11月、ニコ・ハリソンGMを解任しました。ハリソンは、2024年のファイナル進出からわずか数か月後にルカ・ドンチッチをレイカーズへ放出した張本人で、デュモンはそのトレードを承認していました。2026年5月には、元ラプターズ幹部のマサイ・ウジリを球団社長に迎えました。ウジリはジェイソン・キッドHCと袂を分かち、ミシガン大を全米制覇に導いたばかりのダスティ・メイを新HCに据えています。GMには、元ブレイザーズのアシスタントGMだったマイク・シュミッツを起用しました。

ESPNによると、デュモンは2年間で、事業運営の幹部ポスト11のうち8つを入れ替えました。2025年にCEOへ就任したリック・ウェルツは2026年末に退任する予定で、後任には2025年8月に加わった元ウルブズとリンクスのCEO、イーサン・カッソンが就きます。デュモンはウジリについて「これはマサイ・ウジリのチームだ」と語りました。

クーパー・フラッグと新アリーナ、2031年への道筋

球団の中心にいるのは、ドラフト全体1位で指名され、現在は新人王のクーパー・フラッグです。デュモンは今回の買収の目的を「ダラスという都市への長期的な投資だ」と説明しました。計画中の新アリーナは2031年ごろの開業が予定されており、場所は北ダラスの旧ヴァレービュー・モール跡地の104エーカーです。球団は土地の購入オプションを持ち、用途地域の変更手続きが進んでいます。デュモンが統括したマカオの1万2000席のヴェネチアン・アリーナは、NBAのチャイナゲームズを開く会場で、契約期間は5年です。デュモンはダラスに、これと同様の豪華な設備を備えた、より大きなアリーナを計画しています。練習施設には8桁ドル規模の改修が入り、球団事務所も同規模の改修中です。

球団の顔ぶれを見ると、オーナー、社長、GM、HC、CEOの後任まで、ここ2年のあいだに主要な席のほとんどが入れ替わっています。ウェルツは「優勝は保証できないが、この球団は大きな成功を運命づけられている」と語りました。ドンチッチを失った痛みの後、デュモン家は支配権、フロント、HC、練習施設、アリーナ計画まで一気に自分たちの色へ塗り替えました。69%という数字は、この再建が誰の責任で進むのかを明確にしました。キューバンが27%を持ち続ける限り、球団の過去と現在はなお同じ名簿に並びますが、意思決定の重心はすでにデュモンの側にあります。フラッグを軸にしたマーベリックスの成否は、これでデュモンが全面的に負うことになります。

引用:https://www.espn.com/nba/story/_/id/50371176/dumonts-take-controlling-owners-mavericks

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