アトランタ・ドリームは、2026年のWNBAファイナルでゴールデンステイト・ヴァルキリーズに第7戦で敗れました。それでも、2021年に8勝24敗でリーグ2位の低さだった球団は、5年でファイナルの舞台に戻ってきました。ESPNのマイケル・ヴォーペルが11月5日に公開した特集が、その再建の中身を詳しく描いています。
どん底だった2021年
ESPNによると、2021年のドリームは8勝24敗に終わり、リーグ下位から2番目でした。本拠地は収容1万7608人のステートファーム・アリーナから、リーグ最小の3500席のゲートウェイ・センター・アリーナへ移りました。ヘッドコーチは3人が入れ替わり、うち1人はシーズン前に大学の職を得て辞任しました。2020年のロッタリー指名だったチェンネディ・カーターは7月に出場停止となり、そのまま戻りませんでした。選手2人がナイトクラブの外で殴り合う動画も拡散しました。
球団の歴史を振り返っても、浮き沈みは激しいものでした。2008年に誕生した球団は、2009年全体1位のエンジェル・マッコートリーを軸に2010年、2011年、2013年とファイナルへ進みましたが、3回ともスイープで敗れました。その後の9シーズンのうち6シーズンはプレーオフを逃しています。2019年のホームゲーム平均観客数は4270人でした。
2021年2月には球団の所有者が替わり、ラリー・ゴッテスディーナーが率いる買収グループにはレニー・モンゴメリーも加わりました。10月にはラスベガス・エーシズで3年間働いたダン・パドーバーがゼネラルマネージャーに就任しました。パドーバーは当時の球団について「前のオーナーのもとでは組織がまとまっておらず、はっきりした個性もありませんでした」と語りました。
パドーバーが積み上げた補強
再建の起点は2022年のドラフトです。パドーバーは全体3位と14位の指名権、2023年の指名順入れ替え権をワシントンに渡し、全体1位の指名権を手に入れて、ライン・ハワードを指名しました。ハワードは新人王に輝き、オールスターに4回選ばれています。2026年はレギュラーシーズンで平均17.7点、プレーオフで平均16.3点を記録しました。
2022年の2巡目ではナズ・ヒルモンを獲得しました。2023年にはアリーシャ・グレイ、2024年にはジョーディン・カナダが大型トレードで加わりました。パドーバーは最優秀エグゼクティブに3回選ばれています。2025年にはフロリダ・ガルフコーストで17年間指揮を執ったカール・スメスコがヘッドコーチに就き、その年は30勝14敗を挙げましたが、1回戦で敗退しました。
決定的な一手は2026年4月6日に打たれました。ドリームは将来のドラフト指名権と引き換えに、シカゴからエンジェル・リースを獲得しました。リースは今季、平均16.4点、12.1リバウンドを記録し、自己最高の攻撃面のシーズンを送りました。シーズン終盤にはデワナ・ボナーも加わりました。チームは2025年に続いて30勝14敗を挙げ、連敗は6月24日から7月4日までの5連敗が最長でした。
ファイナルの敗戦と、戻ってくる5人
ファイナル第7戦では、ハワードが14本中3本成功の6得点にとどまりました。グレイは準決勝で負った利き手の負傷を抱えたまま、ファイナルの全試合に出場しました。リースは敗戦後に「今日勝てなかったからといって、この先チャンピオンになれないわけではありません」と語りました。移籍1年目のアトランタについては「純粋に私を幸せにしてくれる人たちに囲まれて、喜びを持ってプレーすると、いちばんいい自分でいられます」と述べ、「あの人たちは私の人生を変えてくれました」とも話しました。
グレイはチームの雰囲気について「試合はまるで、誰もが歓迎される大きな家族のバーベキューです」と語りました。さらに「私たちは本当にお互いを好きで、一緒にいることを楽しんでいます」と話しました。スメスコは5年間の変化を「本当に驚くべきことです」と振り返りました。
ドリームは2027年に先発5人全員が残り、本拠地もステートファーム・アリーナに完全に戻します。再建のスピード、補強の的中率、チームの結束という3つの点で、今のドリームはリーグ屈指の土台を持つチームです。第7戦の1敗は、2010年から3回続けてスイープされた球団がついに頂点の一歩手前まで来た証拠であり、優勝への最短距離にいるのはこのチームです。
引用:https://www.espn.com/wnba/story/_/id/50341577/finals-2026-atlanta-dream-playoff-run

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