『one of one』——ファルガスがヤングに贈った言葉と、エーシズ8人の去就が動き出すオフの号砲

 

ラスベガス・エーシズのニッキ・ファルガス球団社長兼GMが、オフシーズンの方針を語りました。最優先は、無制限フリーエージェントになるジャッキー・ヤングの残留です。ファルガスはヤングを「one of one」と呼び、「常に最優先の存在であり続ける」と述べました。The IX Sportsが10月17日に伝えたインタビューです。

ヤングは自己最高の1年、エーシズの去就は8人

The IX Sportsによると、2026年シーズンのヤングは1試合平均18.9点、6.8アシスト、4.4リバウンド、0.9スティール、0.3ブロックを記録し、得点は自己最高でした。9月のシアトル・ストーム戦では自己最多の35点を挙げ、そのうち22点を第1Qに集めています。ファルガスはヤングを「リーグ屈指の2ウェイプレーヤー」とも評しました。

エーシズのフリーエージェントはヤングを含めて8人です。無制限はヤング、ブリアナ・ターナー、ナリッサ・スミス、チェイエン・パーカー・タイアス、山本麻衣、カライニ・ブラウン、先発フォワードのステファニー・タルボット、控えフォワードのキアスタン・ベルです。ジャスティン・ピソットは制限付きで、クオリファイングオファーを出せばエーシズだけが交渉できます。育成枠のタニヤ・ラトソンも、同じ制限付きオファーの対象です。

新しい労使協定が発効し、球団は昨年より時間をかけて判断と選手評価ができます。ファルガスはこのオフを、戦力の改善だけでなく「卓越性を維持する」ための期間と位置づけました。

2025年王者を悩ませたベンチの薄さ

エーシズは2022年、2023年、2025年に優勝しましたが、2026年はセミファイナルでゴールデンステート・ヴァルキリーズに敗れました。ベンチの得点は1試合平均21.5点でリーグ8位です。深さにはばらつきがあり、そのヴァルキリーズ戦で得点した控えはブラウン、パーカー・タイアス、ダナ・エバンスの3人だけでした。

シーズン中の入れ替えも激しい年でした。チェンネディ・カーターは序盤にウェイブされ、ピソットがインディアナ・フィーバーから加入し、山本がその後に契約しています。ルーキーのジャナイア・バーカーは7月中旬にシーズン絶望となり、スミスはFIBAワールドカップ中断前に長期離脱しました。その穴を埋めるため、約200センチのブラウンが加わりました。ラトソンは8月9日のニューヨーク・リバティ戦で、ベンチから20点を挙げています。

ファルガスは、エイジャ・ウィルソンを軸に「戻ってくる戦力を補完する」形を探ると語りました。ベンチに何が必要か、誰がその役を担えるかは、ファルガスとベッキー・ハモンドHCが決めます。

主役はヤング、争点は脇役の再編

ヤングの残留はエーシズにとって既定路線です。ファルガスが公言した以上、焦点はヤングとの契約ではなく、残る7人の無制限組と2人の制限付き組をどう仕分けるかに移っています。2027年のフリーエージェント候補には、ケルシー・ミッチェル、ネフィサ・コリアー、ケルシー・プラムら大物の名前が並びます。ファルガスはコリアーとミッチェルについて「スター性もある」と述べましたが、エーシズの課題はスターの数ではありません。セミファイナルで露呈した控えの得点力です。

2022年に始まった黄金期を延ばす鍵は、ウィルソンとヤングを動かさず、ベンチの8番手から10番手までを安定させることにあります。大型補強に資金を振るより、ブラウンやパーカー・タイアスのような役割の明確な選手を残して底上げを図る方が、このロスターには合っています。山本の去就も同じ文脈で決まります。このオフのエーシズは、スターの追加ではなくベンチの再設計で勝負します。

引用:The IX Sports

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