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「分厚い皮膚が必要です」——エンゲルバートが最後の会見で後任に残した条件

 

WNBAコミッショナーのキャシー・エンゲルバートが、退任前の最後の記者会見に臨みました。Yahoo Sportsが配信したHITCの記事によると、エンゲルバートは後任に向けて「多面的な役割です。とても分厚い皮膚が必要です」と語りました。ESPNも同じ会見を取り上げ、見出しで「この仕事には厚い面の皮が必要」という言葉を前面に出しています。7年間リーグの顔として批判を浴びてきた本人の口から出たからこそ、重い一言です。

後任に求めた3つの資質

HITCの記事によると、エンゲルバートが後任に求めたのは3点でした。1つ目は打たれ強さで、先の「分厚い皮膚」がこれに当たります。2つ目はリーグの成長軌道を信じ切る確信です。エンゲルバートは「この成長を続けられるという確信が必要です」と述べました。3つ目は、選手、代理人、オーナー会議にあたるボード・オブ・ガバナーズ、オーナーといった関係者と関係を築く力です。

後任候補については「この役割を本気で引き受けたい人たちがいるのは良いニュースです」と語り、人選への不安をにじませない姿勢を見せました。退任はエンゲルバート自身が2026年末と明らかにしており、後任の発表を待つ段階です。

荒れた2026年と7年間の重み

エンゲルバートは2019年にWNBA初のコミッショナーに就任しました。就任時に12だったチーム数は、2030年までに18へ増えることが決まっています。2025年には試合数が44に拡大され、2027年からは50試合制に移ります。数字の面では、リーグの規模は就任時とまるで別物です。

ただし、2026年は穏やかな年ではありませんでした。HITCの記事によると、リーグは記録的な盛り上がりを見せる一方で、新しい労使協定の交渉とトランスジェンダー選手をめぐる議論を同時に抱え、ファンや解説者から厳しい批判を受けました。成長の速度が上がるほど、その摩擦を受け止める人物への風当たりも強くなります。「分厚い皮膚」という言葉は、エンゲルバートの7年間をそのまま要約した表現です。

今年のファイナルの顔ぶれも、リーグの変化を象徴しています。ゴールデンステイトは参入2年目でファイナルに進み、前年王者のラスベガス・エーシズをスイープしました。アトランタはニューヨーク・リバティをスイープして勝ち上がり、両チームとも初優勝を狙っています。

この会見はファイナルのさなかに開かれました。第1戦はゴールデンステイト・ヴァルキリーズがアトランタ・ドリームを68対64で下し、シリーズを1勝0敗でリードしています。コート上の最高潮と、リーグの顔が入れ替わる局面が同じ週に重なりました。

後任が背負う仕事の本質

エンゲルバートが挙げた3条件は、いずれも交渉力や戦略より前の、人間的な耐久力と信頼構築を指しています。ここに、後任が引き継ぐ仕事の本質が表れています。拡大の方向性と試合数はすでに決まっており、新コミッショナーに求められるのは、18チームと50試合という枠を壊さずに回し切る運営力です。

運営が複雑になるほど、判定、日程、会場、放送といった日々の不満は増え、その矢面に立つのはコミッショナーです。エンゲルバートが最後に語った言葉は、成果の自慢ではなく、立場の苦しさに関する警告でした。後任の最初の1年は、成長を続けるかどうかよりも、批判を受け止めながらリーグの信頼を保てるかどうかで評価が決まります。

引用:https://sports.yahoo.com/articles/cathy-engelbert-issues-warning-next-104500809.html

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