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ノーコールから一転、退場でした──ハンビーの右腕がルーキーのビアーズの顎をとらえ、6連敗を止めたスパークスに残った後味

 

勝った側のロッカールームが素直に沸けない夜が、シーズンの終盤にはときどき訪れます。8月22日にロサンゼルスで行われたスパークス対サンは、まさにそういう試合になりました。スパークスは77対68で競り勝ち、苦しんでいた6連敗をようやく止めています。それでも試合後にいちばん語られているのは、勝敗でも20得点を挙げたラエ・バレルでもなく、第4クォーターの序盤にコートを去ったディアリカ・ハンビーのほうです。映像を見返すほど判断の難しい接触で、しかも相手のルーキーが顎を痛めて戻ってこられなくなりました。後味という言葉が、これほど似合わない勝利も珍しいと感じます。

笛が鳴らないまま、検証で覆った数分間です

AP通信の記述によれば、ハンビーは第4クォーター序盤、レイガン・ビアーズをボックスアウトしようとして右手を後方へ振り、その手がビアーズの顎に入りました。その瞬間、笛は鳴っていません。ビアーズはその場に倒れ込み、しばらく起き上がれず、助け起こされてロッカールームへ向かいます。そのあいだにプレーが検証され、判定はビアーズにルーズボールファウル、ハンビーには「不必要かつ過度な接触」としてフレイグラント2が与えられました。フレイグラント2は自動的に退場を意味します。サンはビアーズが顎の負傷のため試合に戻らないと発表しました。

つまりこの一連のプレーは、いったんは何も起きなかったことになっていたわけです。倒れた選手がベンチに戻れないまま、後から映像で退場が確定するという順番でした。ハンビーはこの日10得点。数字そのものは目立ちませんが、第4クォーターに主力を1人失った状態でスパークスが逃げ切ったという事実は、記録以上に重い意味を持ちます。

77対55から13点を連取され、勝ち方は決して盤石ではありません

試合の流れも振り返っておきます。スパークスは前半を44対36とリードし、第3クォーターにサンを16本中4本へ抑える一方、自分たちは12本中9本を沈めて66対46まで突き放しました。第4クォーター残り6分12秒にはエリカ・ホイーラーの3ポイントが決まって77対55。ここで勝負は決したかに見えました。ところがサンは13点を連取し、残り2分を切る場面で1桁差まで詰め寄っています。最後の5本がすべて外れたため事なきを得ましたが、あと1本入っていれば展開はわかりませんでした。

数字の対比も興味深いところです。スパークスは1試合平均93.6失点というリーグ屈指の守れないチームで、木曜にはドリームに124点を許しています。それが今回は、リーグ最低の得点力しか持たないサンを平均よりさらに11点低い68点に抑えました。ただし25回のターンオーバーから30点を返されており、守備が良くなったというより相手の悪さに助けられた側面は拭えません。13勝24敗という現在地は、その振れ幅をそのまま表しています。

引退を表明したばかりのネカ・オグウミケが11得点11リバウンドで通算131回目のダブルダブルを記録したことも書き添えておきます。サン側はサニヤ・リバーズがベンチから14得点、レイラ・ラカンが13得点、ケネディ・バークが10得点。ブリトニー・グライナー(膝)とアリーヤ・エドワーズ(足首)を欠く9勝27敗のチームにとって、ビアーズの離脱がどれほど痛いかは説明するまでもありません。

23歳のビアーズを失う痛みは、順位表に出ない部分にあります

ビアーズは2003年7月生まれの23歳です。オレゴン州立でPac-12の新人王とシックスプレーヤー賞を同時に受賞し、オクラホマへ移籍した大学最終年には平均17.3得点9.4リバウンドを残したインサイドの選手でした。2025年のFIBAアメリカカップでは金メダルを獲得し、平均8.1得点、チーム最多の5.7リバウンドを記録しています。今季からWNBAでルーキーとして戦っています。

9勝27敗という成績のチームにとって、残り数試合の勝敗はもう順位を大きく動かしません。動かすのは、来季の中核になる若い選手が何分コートに立てたかという別の指標です。顎の負傷は程度によっては数週間単位の離脱になり得ますし、接触プレーへの怖さが残ることもあります。サンにとっての損失は、この日の9点差よりずっと大きいというのが正直な見方です。なおWNBAでは判定後にリーグが映像を精査する例もありますが、今回の件について追加の処分が発表されたという情報は、現時点では出ていません。

次の試合はすぐにやってきます

スパークスは4連戦のホームゲームの3試合目として、月曜にドリームと対戦します。木曜に124点を奪われた相手との再戦ですから、この日の守備が本物だったのかがはっきりします。サンは火曜にホームでスカイを迎えます。ビアーズの状態と、グライナーとエドワーズの復帰時期が、そのまま見どころになりそうです。

一次情報はAP通信の試合記事で確認できます。

引用:https://mymotherlode.com/sports/college-sports-general-news/11087502/sparks-end-skid-as-burrell-has-20-in-77-68-win-over-sun.html

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