ゴールデンステート・バルキリーズが、WNBAファイナル第5戦でアトランタ・ドリームを64対55で下し、シリーズ3勝2敗で初優勝に王手をかけました。勝利の直後、ケイラ・ストークスとベロニカ・バートンは、第6戦のテレビ観戦に向けてファンに「仕事を休んで見てください」と呼びかけました。
13点と13点、そして3ブロック
第5戦の主役は守備の二人でした。バートンは13点、8リバウンド、3アシスト、4ブロック、ストークスは13点、8リバウンド、3ブロックを記録しました。ストークスの13点はシーズン最多です。さらにストークスは、3ブロックを6試合連続で記録し、リサ・レスリーが持つプレーオフ最長連続記録に並びました。
ESPNのケンドラ・アンドリューズ記者によると、バートンとストークスは木曜朝9時30分(太平洋時間)の開始に合わせて、ファンに仕事を休むよう勧めました。ストークスは「みんな、咳のふりは上手でしょ」と笑わせたうえで、表情を引き締めて語りました。
「これはクローズアウトゲーム。アトランタは素晴らしいチームだから、彼女たちに息を吹き返す隙を与えたくない。『バルハラ』は大好きだけど、ここに戻ってきたくはない」とストークスは述べました。
カーが皮肉った「75人のYMCA」
この早朝開始は、シリーズを通じて続いた会場騒動の産物です。第6戦は当初、ドリームの本拠地ゲートウェイ・センター・アリーナ(3500席、リーグ最小)で東部時間午後8時開始の予定でした。その後リーグは、約1万7000席のステート・ファーム・アリーナへ会場を変更しました。
ところが同じ夜、同アリーナではホークス対キャバリアーズが組まれています。NBAは試合開始を1時間遅らせて午後8時にしましたが、アリーナの設営転換に時間が必要となり、ファイナルは東部時間午後12時30分、湾岸地区では午前9時30分の開始に決まりました。第3戦と第4戦も同じアリーナに移されていたため、会場変更はこれで二度目になります。
ウォリアーズのスティーブ・カーHCは、この件を笑いに変えました。バルキリーズとウォリアーズは同じオーナーグループを持ち、本拠地チェイス・センターも共有しています。カーは朝食をとりながら観戦すると話し、「あの夜にYMCAで75人の前でやるよりはましだ」と述べました。
カーの発言はClutchPointsの記事で確認できます。カーとウォリアーズの選手たちは、2025年のデビュー以来、バルキリーズの試合に足を運んで応援してきました。同じ地元の仲間として、早朝開始さえも笑い話にする余裕があります。
初優勝までの距離と、平日昼の戦い方
バルキリーズは2025年に誕生した拡張球団で、勝てば創設2シーズン目での優勝です。ナタリー・ナカセHCはシリーズの主導権を握ったあとも、慢心は禁物だと選手に伝えました。第5戦でドリームに許した得点は55点で、自軍の64点との差は9点でした。得点の派手さではなく、守備でつかんだ勝利です。
数字を足すと、バートンとストークスの二人で26点、16リバウンド、7ブロックです。ゴール下を二人が守り、相手のシュートを何本も跳ね返したことが、55失点という結果に直結しました。呼びかけの言葉は冗談めいていましたが、中身は本気です。ストークスは「負ければここに戻ることになる」という危機感を隠しませんでした。
平日の昼にアトランタで戦う第6戦は、ホームの「バルハラ」の後押しがありません。それでも、ブロックを積み上げるストークスとバートンの守備は会場を選びません。リーグの都合で二転三転した舞台でも、バルキリーズは守備でリズムを作る形を崩さず、第6戦で決着をつけます。

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