NBAが予測市場の大手カルシ(Kalshi)とポリマーケット(Polymarket)を「優先パートナー」に指名した一方で、WNBAは予測市場との提携について方針を示していません。Front Office Sportsによると、WNBAの関係者はリーグが「このカテゴリーを引き続き評価している」と述べ、判断は「適切な時期に」下すと語りました。シーズン最終戦となるファイナル第7戦を翌日に控えたこの週、リーグの賭けをめぐる立ち位置が静かに焦点になっています。
NBAが月曜に打ち出した提携の中身
予測市場とは、スポーツの勝敗や出来事の結果を対象に、利用者が「イベント契約」を売買するサービスです。NBAは月曜日、カルシとポリマーケットを優先パートナーに指名しました。両社はリーグの知的財産をアプリやマーケティングに使えるようになり、データはNBAの公式データ配信パートナーであるSportradarから受け取ります。
NBAは米商品先物取引委員会(CFTC)と覚書も交わしました。NBA関連市場の公正性を守るため、情報を共有する枠組みです。ドラフトキングスは既存のスポーツブック提携を予測市場まで広げ、ノビグとファンデュエルは近く「認定予測市場パートナー」になる見通しです。
公正性のルールとして、最初に得点する選手のような選手個人のプロップ(特定の記録を対象にした賭け)に関するイベント契約は禁止されます。出場時間が限られる選手のアンダーを組み込んだパーレー(複数の賭けを一つにまとめた方式)も認められません。
NBAの出資比率42%でも、契約は自動で及ばない
NBAはWNBAの株式の42%を保有し、両リーグはニューヨークのオフィスも共有しています。それでも、NBAの提携がWNBAに自動で適用されることはありません。予測市場の事業者がWNBAの権利や知的財産を使うには、WNBAと別に直接契約を結ぶ必要があります。
WNBAのスポーツブック提携先はNBAと同じドラフトキングスとファンデュエルで、ファナティクス・スポーツブック、BetMGM、bet365も認定ゲーミング事業者に名を連ねます。2024年に結ばれたNBAのメディア権契約は総額770億ドルで、ESPN、NBC、Amazonが参加し、WNBAも含まれています。
情報筋によると、カルシはWNBAとの契約に関心を持っています。ただしカルシは協議の有無についてコメントを避け、ファナティクスもコメントしませんでした。ポリマーケットとノビグは取材に応じていません。
選手会が求める「事前の対話」
WNBAでは、賭けの周辺で選手が被害を受けています。エーシズのチェルシー・グレイは7月、プロフィールにスポーツ賭博への言及があるファンから届いた人種差別的なメッセージを公表しました。デアリカ・ハンビー、コートニー・ウィリアムズ、ナターシャ・クラウドも、賭けをする人たちからの脅迫を公に語っています。
WNBPA(WNBA選手会)のテリ・カーマイケル・ジャクソン事務局長はFront Office Sportsに対し、リーグが予測市場と協議する際は選手会に知らせてほしいと要望しました。「前に進む前に、リーグが選手会と意味のある対話をすることを期待します」と述べ、選手の声が議論の重要な部分になるべきだとも語りました。
NBAが先行して枠組みを固めた以上、WNBAには選択肢が二つあります。NBAの条件に近い形で早期に提携するか、選手の安全策を先に整えて交渉に臨むかです。選手への嫌がらせが現実に起きている以上、WNBAは後者を選び、選手会との合意を契約の前提に据えるべきです。収益の拡大より先に選手の信頼を固めることが、リーグの商品価値を守る最短の道です。
引用:https://sports.yahoo.com/articles/wnba-assessing-possibility-prediction-market-150152451.html(Front Office Sports)

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