ゴールデンステート・バルキリーズのオーナー、ジョー・ラコブは、創設2年目で手にしたWNBA初優勝の功績を、球団社長、ゼネラルマネージャー、ヘッドコーチの3人に譲りました。Yahoo Sportsによると、ラコブは「自分は彼らを採用したことは評価するが、それ以外は彼らがやり遂げた」と語りました。
3人の採用と、最短で届いた王座
ラコブが名前を挙げたのは、球団社長のジェス・スミス、ゼネラルマネージャーのオヘマー・ニャニン、ヘッドコーチのナタリー・ナカセです。スミスとニャニンはシーズン前に加わり、ナカセは2024年10月に就任しました。ナカセはラスベガス・エーシズのベッキー・ハモンのスタッフから移ってきた人物で、ラスベガスでラコブと朝食を共にした後に決まりました。
バルキリーズは2025年に拡張球団として初めて1年目でプレーオフへ進み、23勝21敗で1回戦に敗れました。2026年は32勝12敗の第2シードでレギュラーシーズンを終え、ファイナルでアトランタ・ドリームを破りました。WNBAによると、拡張球団の優勝としては最速です。これまでの最速は、ドリームが3年目に到達したファイナルでした。
ナカセも「自分はバスケットを1本も決めていない」と語り、功績を選手と組織に振り向けました。第7戦の観客は18,064人で、本拠地チェイス・センターの試合はすべて完売しました。観客動員はリーグ1位です。2025年9月の初のホームプレーオフは、チェイス・センターの日程の都合で約54マイル南のサンノゼにあるSAPセンターへ移して開催しており、そこから1年で満員のホームを築いたことになります。
2023年10月の宣言と、受け継がれた系譜
ラコブは2023年10月5日、チェイス・センターで開かれた拡張球団の発表イベントで、球団名が決まる前に「最初の5年以内にWNBAで優勝する」と宣言しました。実際には、その期限を3年も前倒ししたことになります。ラコブは2010年7月にウォリアーズを買収してから4度の優勝を経験しており、1990年代後半のABLでサンノゼ・レイザーズを創設したオーナーでもあります。
ナカセの就任時に5年以内の優勝を求めたことも、この宣言と一本の線でつながります。目標を先に掲げ、それに見合う人材を選んだ順序が、優勝までの最短距離をつくりました。
選手側にも、ナカセの下で結果を残した顔ぶれがそろっていました。ティファニー・ヘイズは2023年12月に引退を発表した後、翌年5月にエーシズと契約し、ナカセのスタッフの下でシックスウーマン賞を受賞しました。2025年2月にバルキリーズと契約し、第7戦で11得点を挙げて14シーズン目で初のタイトルを手にしました。キア・ストークスはエーシズ時代の3度に続く4度目の優勝です。ケイラ・チャールズは第3戦の敗戦後に先発へ入り、その後の4試合で3勝を挙げました。
採用が勝敗を決める時代の入り口
ラコブの言葉は謙遜に聞こえますが、実際は組織運営の核心を突いています。拡張球団に選手のドラフト権はなく、頼れるのは人選だけです。社長、GM、HCの3人を同じ時期に整え、同じ方向を向かせたことが、2年で王座に届いた最大の要因です。
ラコブは優勝がこの先も続くかと問われ、ウォリアーズの時のように「もっと来ると思う」との見方を示しながら、今は考えていないと語りました。ウォリアーズで4度の優勝を築いたオーナーが、同じ手順をバルキリーズに持ち込んでいる以上、今回の優勝は一度きりの快挙ではなく、長い王朝の1年目と位置づけるのが妥当です。
引用:https://sports.yahoo.com/articles/joe-lacob-credits-three-hires-142752260.html

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