スパーズは、10月20日(火)のサンダーとの開幕戦で、デアロン・フォックス、ステフォン・キャッスル、ディラン・ハーパーのガード3人を同時に先発させます。SB Nationのリー・ドレシー記者がYahoo Sportsに寄せた記事によると、ミッチ・ジョンソンHCが明言しました。昨季62勝を挙げてNBAファイナルに進んだチームが、あえて形を変えて新シーズンに入ります。
プレシーズンで試した布陣と、昨季の出場時間
スパーズはプレシーズンのサンズ戦で、この3人に加えてデビン・バッセルとビクター・ウェンバンヤマを先発に並べました。第1Qは残り6分34秒にチャンパニーがフォックスと交代しましたが、その時点でスパーズは24対8とリードしていました。
昨季の1試合平均出場時間は、レギュラーシーズンでフォックスが31分、キャッスルが30分、ハーパーが22分です。プレーオフではフォックスが33分、キャッスルが33分、ハーパーが27分に伸びました。3人の合計は93分で、2つのガードポジションに割り当てられる96分とほぼ同じです。ハーパーはすでにプレーオフで、バックコートの一角に近い出場時間を得ていました。
3ガードが抱える代償
ドレシー記者は、3ガード先発に反対の立場です。「良いガードが2枠に対して3人いるのは悪いことではなく、良いことだ」と認めたうえで、2ガードを基本にしてハーパーの出場時間を伸ばすほうがよいと書いています。理由は、3ガードを1試合10分使うだけで、ジョンソン、ブライアント、バーンズの3人に割ける出場時間がゼロになるためです。
ドレシー記者の計算は具体的です。昨季のプレーオフで3人が占めた93分は、2つのガード枠が持つ96分のほぼすべてです。つまり3人はすでに事実上、バックコートの時間を分け合っていました。そこに同時起用を重ねれば、ウィング陣の時間はその分だけ削られます。ジョンソンHCが3ガードを開幕戦から使う以上、ほかの選手のローテーション内の役割は最初の試合で大きく変わります。
この指摘は的を射ています。昨季のプレーオフで3人の出場時間はすでに合計93分に達していました。ハーパーに25分以上を与える形は2ガードでも作れるのに、あえて3人を同時に立たせると、残りの枠が削られます。強みの上積みと同時に、ほかの選手の居場所を奪う判断です。
開幕戦が示すもの
プレシーズンのサンズ戦の先発は、ガード3人にバッセル、ウェンバンヤマを加えた5人でした。この5人の中で、ウェンバンヤマだけが明確なインサイドの選手です。バッセルを含めた外角の選手が4人並ぶ形は、ウェンバンヤマの周りに広いスペースを作ります。一方で、リバウンドやペイント内の守備はウェンバンヤマ1人にかかる比重が大きくなります。昨季62勝を挙げたスパーズは、その安定を崩してでも攻撃の火力を上げる選択をしました。
スパーズはウェンバンヤマを軸に、昨季ファイナルまで勝ち上がりました。それでも新シーズンの最初の一手で、勝った形を維持せずに崩す選択をしました。ジョンソンHCは、開幕戦の最初の5人にハーパーを加えると決めました。
フォックス、キャッスル、ハーパーの3人はそれぞれ昨季の出場時間が伸びており、ボール運びと得点の両面で信頼を積み上げてきました。3ガードが機能すれば、スパーズはさらに攻撃的なチームになります。逆に守備とリバウンドで綻びが出れば、ジョンソンHCは早い段階で2ガードに戻す必要に迫られます。開幕戦のサンダーが、この賭けの最初の採点者になります。
引用:https://sports.yahoo.com/articles/busted-three-peats-triple-crowns-042134702.html

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