シャイ・ギルジャス・アレクサンダー(SGA)の連続20得点以上の記録が、141試合で止まりました。サンダーは本拠地開幕戦でナゲッツを96-84で下し、SGAは17得点でコートを降りました。記録を止めたのは相手ではなく、SGA自身の判断でした。
17得点、あと3点で止まった数字
SGAは前半、フィールドゴールが1本もなく、得点はフリースロー2本の2点だけでした。第3Q残り11分32秒に最初のジャンパーを決め、同Qのブザービーターで3ポイントを沈めて7得点を挙げ、サンダーを70-64のリードに導きました。
ClutchPointsによると、SGAはフィールドゴール19本中6本、3ポイント11本中3本の成功で、17得点のうち13点が後半です。第4Q残り1分44秒の3ポイントでリードは93-73の20点差に広がり、ナゲッツのデビッド・アデルマンHCがベンチを総入れ替えしました。SGAはマーク・デイグノートHCに交代を申し出て、20点まであと3点という地点でベンチに下がりました。
試合の流れとしては、サンダーが最大9点を追う展開から後半に立て直しました。SGAの得点が止まっていた前半を、チーム全体の守備と他の選手の得点で支えた形です。チームメートではジェイレン・ウィリアムズがチーム最多の21得点、チェット・ホルムグレンが12得点17リバウンド4ブロックを記録しました。ナゲッツのヨキッチは19本中5本成功の13得点にとどまり、ジャマール・マーレイは6得点10リバウンドでした。サンダーはこの勝利で開幕から2連勝としています。
ウィルトの126試合を超えた記録の重み
この記録は2024年11月1日に始まりました。直前の20点未満の試合は2024年10月30日のスパーズ戦の18得点で、サンダーはその後の2025年NBAファイナルを制しました。SGAは2026年3月12日のセルティックス戦で、ウィルト・チェンバレンが持っていた126試合を超えています。
今季開幕戦のスパーズ戦では32得点6リバウンド4アシストを記録し、記録を141試合に伸ばしたばかりでした。つまり記録は、勢いが落ちて途切れたのではありません。20点差の終盤に、自分で終わらせたのです。
『リスペクト』を選んだ判断が示すもの
SGAは「出るつもりでした。でも、相手が代えたのを見て、こちらも代えるべきだと思いました」と語り、「試合には常にリスペクトを持って臨むべきだと思います」と述べました。続けて「だから、それほど重要なことではありません」と話しました。
デイグノートHCは「歴史的な記録ですから、私の立場では悩ましいところです。でも彼が最高の状況をつくってくれました。私なら残していました」と語り、「競争者としての見事な品格を示しています」と評価しました。ホルムグレンは「彼に、あなたは僕よりも立派な人間だと言いました」と明かし、「自己犠牲の瞬間でした」と述べました。
Yahoo Sportsによると、SGAの3ポイントでナゲッツがタイムアウトを取り、プレーが再開した時には、両チームの先発を中心にコート上の10人全員が入れ替わっていました。SGAが交代した瞬間、試合は事実上の消化に入っていたことになります。
記録を追う側にとって、あと3点は本来なら無理をしてでも取りにいく数字です。20点差がついた終盤で、相手が総入れ替えした以上、そこで出続けることは自分の数字のための時間になります。SGAはその時間を捨てて、チームの勝利だけを残しました。記録は途切れましたが、141試合という数字の価値は下がっていません。むしろ、その終わらせ方が、この記録を数字以上のものにしました。

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