ケイトリン・クラーク

ポーランドの点取り屋がコートサイドに現れました──レワンドフスキとクラークが並んだ一枚、その夜フィーバーは3ポイント18本で113対90

 

シカゴのウィントラスト・アリーナに、バスケットボールとはまったく別の競技で世界に名を知られた男が座っていました。ロベルト・レワンドフスキです。現地8月23日のフィーバー対スカイ戦、試合前のコートでケイトリン・クラークと並んだ一枚が公開されると、バスケットボールとサッカー、双方のファンのタイムラインが一気に賑やかになりました。競技も国籍も年齢も違う二人が同じフレームに収まる。それだけで話題になるというのが、いまのクラークの立ち位置をよく表しています。

短い会話と一枚の写真、そして37得点10アシスト

レワンドフスキはスカイ側のゲストとして来場していました。試合前にはナターシャ・クラウドとユニフォームを交換し、クラウドの名前が入った背番号9のシカゴ・ファイアーのシャツを手渡して、代わりにスカイのユニフォームを持ち帰っています。クラークとは短い会話を交わし、写真に収まりました。時間にすればほんの数分の出来事です。

そのあと始まった試合が、また出色でした。クラークは37得点10アシスト。3ポイントは12本中8本成功で、1試合の成功数としては自己最多です。フィーバーはチームで18本の3ポイントを沈めて球団記録を更新し、113対90でスカイを退けました。クラークの37得点は球団史でも3番目に多い数字です。ケルシー・ミッチェルもそろって30点台に乗せ、二人が同じ試合で30得点以上を記録したのはこれで3度目。同一デュオとしてはWNBA史上最多で、これまでの2度はキャピー・ポンデクスターとダイアナ・トーラシ、ケイラ・マクブライドとオリビア・マイルズ、エイジャ・ウィルソンとジャッキー・ヤングの3組が並んでいました。スカイはクラウドの16得点がチーム最多でした。

サッカー少女だったクラークと、38歳のストライカー

この対面が単なる有名人の顔合わせで終わらないのは、クラーク自身がかつて本気でサッカーをやっていたからです。高校時代は有望なプレーヤーとして知られ、6試合で26ゴールを挙げ、1年生でオールステートのファーストチームに選ばれたと伝えられています。バスケットボールに専念するために競技をやめた選択が、いまのキャリアにつながっているわけですが、サッカーへの愛着はいまも残っているといいます。

一方のレワンドフスキは、ボルシア・ドルトムント、バイエルン・ミュンヘン、バルセロナと渡り歩いた、この20年のヨーロッパを代表するストライカーです。ポーランド代表の歴代最多得点者でもあります。昨季はリーグを制したバルセロナで14ゴールを挙げ、38歳でMLSのシカゴ・ファイアーに移籍しました。今季はここまで6試合で3ゴールを記録しています。得点を積み上げることに人生を捧げてきた者同士、という意味では、確かに共通言語のある二人です。

この一枚が示している、WNBAの現在地

注目したいのは、レワンドフスキが話題づくりのために呼ばれたのではなく、同じ街のクラブに所属する選手として自然に足を運んでいる点です。シカゴ・ファイアーとスカイはどちらもシカゴを本拠地とし、MLSとWNBAは夏に重なるカレンダーを持っています。ユニフォーム交換という、サッカー界では当たり前の作法がWNBAのコートサイドで行われたことも象徴的でした。世界的なアスリートが立ち寄る場所として、WNBAのアリーナが選択肢に入り始めている。数年前には考えにくかった光景です。

そしてクラークは、そういう夜にきっちり37得点を積み上げます。誰が見に来ていようと結果で応えるという振る舞いが、次のゲストを呼び込む。この循環こそが、リーグの価値をじわじわと押し上げているように見えます。

今後の見どころ

レギュラーシーズンは終盤に差しかかり、プレーオフ争いは日ごとに緊迫しています。3ポイントが12本中8本入り、チーム全体で18本を沈めたこの夜のフィーバーは、間違いなく今季屈指の攻撃の噛み合い方でした。この形をポストシーズンまで保てるかどうかが鍵になります。シーズン終了後にはFIBA女子ワールドカップも控えており、クラークにとっては忙しい秋になりそうです。レワンドフスキのほうもMLSのシーズンが続きます。それぞれの持ち場に戻った二人が、次にどんな数字を並べるのか。あの一枚を思い出しながら追いかけると、この夏の終わりはもう少し楽しくなりそうです。

引用:https://sports.yahoo.com/articles/caitlin-clark-meets-another-elite-061739061.html

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