シャーロット・ホーネッツは10月19日、2023年ドラフト全体2位のブランドン・ミラーと5年総額2億900万ドルのルーキー契約延長に合意しました。ESPNによると、契約は2031-32シーズンまで続き、平均年俸は約4300万ドルです。23歳のミラーは来夏の制限付きフリーエージェントを回避し、チームの中心に据えられました。
3年間で積み上げた数字と、消えない欠場の影
ミラーはホーネッツでの3シーズンで平均19.0点、4.6リバウンド、3.0アシストを記録し、フィールドゴール成功率は43.1%、3ポイント成功率は37.3%です。2025-26シーズンは65試合すべてに先発し、平均20.2点を挙げました。2年連続の平均20点超えです。
開幕直前のプレシーズンでも、ミルウォーキー戦の105-90の勝利で18点を記録しました。シュートは15本中6本の成功でした。
一方で、ドラフト後にチームの試合の約3分の1を欠場しています。2024-25シーズンは27試合の出場で右手首の靭帯断裂により手術を受け、シーズンを終えました。2026年5月には左肩の不安定症で手術を受けています。手首、肩と、2年続けて手術を受けた選手に5年を約束する契約です。ホーネッツは欠場の履歴を飲み込み、得点力のほうを選びました。
2023年組の延長ラッシュのなかでの位置
2023年ドラフト組では、ミラーが7人目の延長合意です。ウェンバンヤマが2億5200万ドル、アメン・トンプソンが2億800万ドル、キョンテ・ジョージが1億5750万ドル、オーサー・トンプソンが1億5500万ドル、ケイソン・ウォレスが1億3900万ドル、ブランディン・ポジェムスキーが1億1000万ドルで合意しています。
ミラーの2億900万ドルは、9月に決まったアメン・トンプソンの2億800万ドルとほぼ同水準です。全体2位という指名順位どおり、同期のなかでウェンバンヤマの2億5200万ドルに次ぐ金額です。1位指名との差は約4300万ドルで、これがミラーに対するリーグの評価額の差です。
2点の差を並べると、ミラーの現在地がわかります。キャリア平均の19.0点より、昨季の20.2点のほうが1.2点高く、出場した試合では確実に得点源として機能しました。3ポイント成功率も37.3%と高水準で、攻撃面の価値は契約額に見合うところまで育っています。
ホーネッツが描く次の一手
ホーネッツは昨季44勝38敗で、2021-22シーズンの43勝を上回る近年最高の成績を残しました。プレーイン・トーナメントでマイアミを下し、オーランドに敗れています。それでも10年連続でプレーオフに進めておらず、NBAで最長の無出場記録を抱えています。
ラメロ・ボールとマイルズ・ブリッジズをチームから出し、ミラーと、新人王投票で2位だったコン・クネッペルを軸に据える再建を選びました。ナズ・リード、グレイソン・アレン、ロイス・オニール、デニス・シュルーダーも加わり、開幕は10月21日のブルックリン戦です。
補強した顔ぶれも軽くありません。ただしクネッペル、コビー・ホワイト、グラント・ウィリアムズの3人は故障の懸念を抱えて開幕を迎えます。ドラフトではハネス・シュタインバッハとクリスチャン・アンダーソン・ジュニアも指名しました。層は厚くなりましたが、主力の離脱が重なれば、その厚みはすぐに薄くなります。
勝負の分かれ目は、ミラーの健康です。年平均4300万ドルを受け取る選手が試合の3分の1を欠場すれば、10年に及ぶプレーオフの空白は埋まりません。ミラーが70試合以上コートに立つシーズンを送れるかどうかが、ホーネッツの今季の順位を決めます。

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