ESPNのケンドラ・アンドリューズ記者が、WNBAファイナル第7戦の直後にバルキリーズの優勝ロッカールームで撮影した動画を投稿しました。動画には「Valkyries’ championship locker room」というキャプションが付いています。USA Networkのカメラも同じ祝勝の場面を捉え、第7戦の試合後番組で放送しました。報道陣のロッカールーム立ち入りを認めてこなかったWNBAで、優勝の瞬間だけが映像として外に出た異例の夜です。
第7戦の夜に起きたこと
Awful Announcingによると、WNBAはサンフランシスコでの第7戦後、少数の記者だけをバルキリーズのロッカールームに入れました。ほかの記者はチェイス・センター内の別室に案内され、そこで選手の囲み取材が行われ、家族や関係者も近くに集まりました。入室できた記者とできなかった記者が、同じ夜に二つの場所へ分かれました。
NBCスポーツとThe IXのジャッキー・パウエル記者は、WNBAの取材陣が2022年から優勝の祝勝の場に入れてこなかったとSNSで指摘しました。ESPNとUSAスポーツがそれぞれ映像を公開した事実は、今回の入室が一部の現場記者にとどまらず、放送局のカメラにまで及んだことを示しています。Awful Announcingの取材に対し、WNBAは回答していません。
閉ざされた扉の歴史と割れる意見
Awful Announcingによると、リーグと選手会は2023年に、パンデミック時の規則を復活させる形でロッカールームを報道陣に閉ざしました。同記事によると、WNBAはアメリカの主要リーグで唯一こうした制限を持ちます。選手会がロッカールーム取材を取りやめた背景には、プライバシーと安全への懸念があります。NFL選手会が2024年に似た試みを行った際は、強い批判を浴びました。
この問題は今年5月にも議論になりました。ESPNでNFLを担当するベン・ベイビー記者は5月9日にXへ投稿し、WNBAにロッカールームの取材方針がないことを「まったくばかげている」と断じ、ファンと競技の成長にとってマイナスだと主張しました。一方、サラ・ジェーン・ガメリ氏は、球団評価額が10億ドルに達し、年俸が7桁に届く現状を挙げて、ロッカールーム取材がなくてもリーグは成長してきたと反論しました。別の投稿者は、記者に申請すれば試合後に選手へ話を聞けることを根拠に、現行の運用を維持するよう求めました。女性アスリートの境界線を守る論点も、そこで示されました。
優勝の夜の映像が突きつけたもの
今回の映像が持つ意味は、制限の是非よりも運用の一貫性にあります。ロッカールームの扉は2023年から原則閉じられ、記者は囲み取材とリクエストで選手に近づいてきました。その扉が、リーグにとって最大の舞台である優勝の夜に、少数の記者とカメラに向けて開きました。優勝の歓喜は、スポーツで最も強い物語を生む場面です。バルキリーズは創設2年でその頂点に立ち、映像は球団の勝利の熱を、試合を見られなかったファンにも届けました。
選手のプライバシーと安全という論点は消えていません。ただし、報道陣を一律に締め出す運用と、優勝の夜だけ少数に開く運用は両立しません。誰を入れ、誰を別室に回したのか。その基準をリーグが示さなければ、現場の記者と放送局の間に不公平が残ります。今回の第7戦は、WNBAが取材ルールの線引きを自ら説明する局面に入ったことを告げています。
引用:https://awfulannouncing.com/wnba/golden-state-valkyries-championship-locker-room-policy.html

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