エンジェル・リース

前半11点、後半0点。リースがファイナル初戦に刻んだ最年少記録と残した宿題

 

ドリームのリースは、WNBAファイナル第1戦でヴァルキリーズに64-68で敗れた試合で、14得点12リバウンドのダブルダブルを記録しました。Yahoo Sportsによると、24歳164日でのファイナルデビュー戦ダブルダブルは、WNBA史上最年少のセンターの記録です。一方で、前半に11点を挙げたリースは、後半に無得点で終わりました。記録と敗戦が同じ試合に並んだ夜です。

第1Qの11点と後半の沈黙

リースは第1Qだけで11点を挙げ、ドリームの立ち上がりを引っ張りました。ドリームは第4Qに入る時点でリードしており、リースの入りの良さが試合の形を作りました。ファイナル初出場の重圧を感じさせない出だしでした。

ところが後半のリースは、シュート3本を打って1本も決められず、無得点に終わりました。ファウルも5つまで膨らみ、勝負どころで強く踏み込む場面が減りました。ESPNによると、ヴァルキリーズはこの試合、フィールドゴール成功率32.1%、3ポイント33本中7本成功という低調な内容でした。ヴァルキリーズが外し続けた試合で、ドリームが逃げ切れなかった事実は重いです。

リースは試合後、ヴァルキリーズの守備に何か特別な対策があったのかと問われて否定しました。「ボールに対して自分が十分に積極的ではなかった」と語り、「次の試合」では改善すると述べました。敗因を相手の守備に求めず、自分の積極性に求めた言葉です。

記録の重みと、ドリームの歴史

ドリームはこれまでファイナルに3度進み、いずれも優勝を逃しています。最後の出場は2013年です。ヴァルキリーズも初優勝を目指す立場で、両チームとも頂点に立った経験がありません。この舞台の初戦でダブルダブルを記録したことは、リースの個人記録として残ります。

ただし、ダブルダブルの数字は試合の重さを映しきれません。ドリームの第4Qのフィールドゴールは19本中2本でした。アリーシャ・グレイは19得点でチーム最多、ライン・ハワードは12得点でした。ヴァルキリーズ側は、ギャビー・ウィリアムズが26得点を挙げ、うち16点を第2Qに集めました。ウィリアムズ以外に2桁得点の選手がいない試合でも、ドリームは負けています。得点源がひとりに偏った相手を、ドリームは止めきれなかったことになります。

勝負を分けたのは終盤です。ヴァルキリーズが1点を追う場面で、ウィリアムズはグレイのシュートミスのリバウンドを取り、リースのファウルでフリースローを得ました。2本を沈めて65-64と逆転し、残り4.1秒にさらに2本を決めて試合を締めました。リースのファウルから始まった一連のフリースローが、そのまま勝敗を決めました。リースはこの試合で5つのファウルを記録しました。

後半の無得点が突きつける第2戦の課題

ESPNによると、残り1分9秒にハワードの3ポイントが外れた直後、リースはスティールを記録しました。守備では最後まで存在感を残しました。リバウンドを12本拾った事実も、インサイドの仕事を果たした証拠です。

それでも、ドリームがファイナルで勝つために必要なのは、後半にも得点で絡むリースです。前半11点、後半0点という落差は、ドリームの攻めがリースの得点に頼る時間帯と、頼れない時間帯に分かれたことを示します。リース本人は課題として「積極性」を挙げました。ボールを持った時にリース自身が先に仕掛ける形を作れるかどうかが、ドリームの攻撃の幅を左右します。第1戦の最年少記録は、リースが後半に攻める姿勢を取り戻して初めて、勝利に結びつく数字になります。

引用:https://sports.yahoo.com/articles/dreams-angel-reese-made-wnba-223630045.html

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